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2024.07.03 Wednesday
欧州の極右化?
欧州議会の選挙の結果で、欧州で極右が台頭という記事が多い。
ちょっと前のドイツなどで、極右というとハーケンクロイツの格好で、移民を排斥する、というイメージだが、今は違うのではないか。 ぼくは今の極右と言われている勢力は単なる右派であって、今の欧州議会が極左に見える。 どこが中心か、という問題だ。 欧州議会の強引な気候変動対策など、どう考えても極端だ。 お金がないから、企業にやらせる、という手法。 CO2ゼロを目指して、何年までに内燃機関をやめて、100%電気自動車にするなど、企業の自由な行動を規制している。 徐々に揺り戻してはいるが…。 ドイツの脱原発や、再エネ比率を上げるという緑の党の政策も無理があった。 単にそれが批判されているだけだ。 それによって、電気代が上がり、企業は外国に出ていく。 若者の働くところがなくなるのだ。 そこに移民政策によって、賃金が上がらず、治安は悪くなる。 ダブルパンチだ。 新聞には欧州が右傾化したと書いているが、正常に戻ったというべきだろう。 緑の党のいう理想論だけでは生きていけないということだ。 日経の記事には、ドイツの若者が、緑の党に投票する余裕がなくなったとか、緑の党のやり方に失望した、と書いてある。 当然そうだろう。 再エネが増えて、ベースロードを担う電源がなくなり、外国から高い電気を買うなど、馬鹿げている。 フランスで怒った農民のデモも、「生物多様性」の対策で農家が疲弊したからだ。 自国で生産を減らして、外国から素性のわからない農産物を買うということだから、やってられないと思う。 7月7日に行われる選挙がどうなるのか、注目されている。 イタリアもオーストリアも同様だ。 若者の反移民感情が大きいという。 今の極右と呼ばれている政党は、ユーロから離脱するというような過激な主張はしていない。 現実路線で、もはや極右とは呼べないだろう。 アメリカの共和党のようなものだ。 結局、今の欧州が極左だから、普通の政党が極左に見えるということだろう。 今のマスコミが好きな「リベラル」は、欧州ではもう賞味期限が切れたのだと思う。 |
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