考えたこと2

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一周忌
去年の6月に、亡くなった先輩の葬儀に欠席した。
脊柱管狭窄症で歩くことがしんどかったからだ。

昨日はそれを知っている会社の先輩が、一周忌のお参りに行く機会を作ってくれた。
3人でお宅に訪問したのだが、六甲の裏側の大きな家。
二人の子供はもう独立し、奥さんと2人で住んでいた。

お子さんの一人は近所に住んでいるので、そこにとりあえず一緒に住む、という予定になっているらしい。
引っ越しがもうすぐということで、家の中にはたくさん段ボールがあった。
仏壇は実家に置いてきたということで、実家にあった位牌がいくつか並んでいた。
そこに、新しい位牌と遺影が置いてある。
お線香をあげて、約16年間のお礼を言った。

ぼくが会社に入ったときに、同じ部署だった。
ぼくより8年ほど先輩で、物理をやっていたということで、力学には強かった。
勉強しなかったぼくなど、聞くことばかりだった。

最初の部署で4年ほど働いたが、その時は一緒の部署だっただけで、担当が違ったのであまり交流はなかった。
月に一度、実車テストで一緒になる程度。

その後、設計で12年ほど一緒だった。
ぼくの上司になったときには、好きなようにやらせてもらえたし、責任はかぶってくれる、という人だった。
会社を辞める時にも相談して、わかってもらえたと思う。

学校法人で働いている間は連絡を取らず、そこを辞めて今の仕事を始め、慣れたころにメールで連絡した。
数か月に一度、よもやま話をしようということで、もう一人の先輩を加えて(その人が一周忌の連絡をくれた)、3人で集まって話をした。
コロナに入って、大腸がんが発覚し、その時は余命3か月と言われたということを、初めて奥さんから聞いた。
余命3か月と言われて、3年生きたということだった。

最後に会ったのは、亡くなる8か月ほど前。
その時は、近所の喫茶店に行って、話をした。
元気そうだった。

ちょうど抗がん剤の投与期間の隙間で、その時なら行けるということだった。
車好きで、新車を何か月か待ちで買ったが、運転はできなかった。
でも、後ろには乗れたとのことだ。
きっと運転したかったんだろうなあと思う。

お宅にはギターが置いてあった。
もともとクラシックギターを弾くと聞いていたが、ヨーロッパ駐在の時にスペインで買ってきたとのこと。
娘婿が引き取ってくれるらしい。

昨日は長いこと奥さんの話を聞いて、初耳のこともあったし、ああ、そうかということもあった。
温和で、ユーモアもあって、それでいて論理的な人だった。
まだまだ聞きたことがたくさんあった。

1年経って、本当に惜しい人を亡くしたと思う。

向こうに行ったら、またよもやま話をしようと思う。


| hdsnght1957kgkt | 考えたこと | 23:11 | comments(0) | trackbacks(0) |

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