考えたこと2

2024.9.24から、今までhttp:で始まっていたリンクが、https:に変わります。申し訳ありませんが、リンクが見られないときは、httpsに変えてみてください。
CALENDAR
<< April 2025 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 >>
+RECENT COMMENTS
+CATEGORIES
+ARCHIVES
+PROFILE
+OTHERS
生成AI利用
生成AIはどんどん進化している。
それを使っている企業も増えている。
マイクロソフトがオープンAIを買収して、力を入れている。
グーグルも追いかけているが、まだちょっとマイクロソフトが勝っているようだ。

それを職場でどの程度使っているか、ということをマイクロソフト社が調査した結果を発表した。

残念ながら日本は最下位。
世界平均は75%だが、日本は32%で半分以下だ。
職場で自前のAIを使っているところは増えている、ということだ。

80年代には世界のコンピューターの最先端を走っていた日本が、どうしてこんなになったのだろう。
ぼくらは、もうすぐ去りゆく人間だが、本当にどうしてこうなったかと反省する。
若い人たちにそういうレガシーを残せなかったからだ。

いろんな所で言われているが、一つの原因は企業内でITをやっている部署の地位が低いということだろう。
ぼくは学校では一応IT関係の学科だったので(勉強はしなかったが)、会社に入ったらシステム部というところに行くのかな、と思っていた。
それが実験の部署に配属されたので、システム部ではないんですか、と人事に聞いたら、システム部は理系の人が行くところではない、と言われた。
びっくりしたが、実際当時のシステム部は文系の人たちの職場だった。

その後、技術部内に別の名前のコンピューター関係の部署ができたが、ぼくのいた会社では、70年代のIT関係はそんな扱いだった。
もちろん今で言うCIO(IT担当の役員)などいなかった。

その伝統をずっと引っ張っているのだろう。
今回江崎グリコが基幹システムの変更でトラブルがあり、チルド食品17品目の受発注、出荷業務ができなくなった。
4月14日から今も続いている。

基幹システム、というのは「顧客への継続的価値創出を可能にするバリューチェーン構築と経営の迅速な意思決定を目的とした、調達・生産・物流・ファイナンスなどの情報を統合する」システム。
それを世界的に有名なSAP社のパッケージを使って、新しくしたら、そんなトラブルになったということだ。
切り替え後しばらくは手作業でやっていたが、どうしても在庫数が合わなくなって、やむなく出荷停止。
2019年末からシステム刷新のプロジェクトを始めて、2022年に完了予定だったが、2年も延期されていたという。

1970年代にぼくのいた会社と似たような状態だったから、今になってそんな状況になっているのだろう。
その証拠に、江崎グリコは年俸500万円でSAPのシステムが分かる人を募集している。
もちろん、500万では安いという批判もある。

結局は、ITを軽視して社内でITが分かる人を育てていないということだ。
きっとシステム部は文系の部署ではないか。
外部業者に丸投げしていたから、こんなことになった。

そういうことを考えると、日本が最下位というのはよく分かる。
生成AIのだいぶ手前のところで止まっているということだ。

この状態では、数年後にアジアの国々に抜かれてしまうぞ。



| hdsnght1957kgkt | 考えたこと | 21:20 | comments(0) | trackbacks(0) |

コメント
コメントする









この記事のトラックバックURL
http://hdsnght1957kgkt.blog.bai.ne.jp/trackback/244827
トラックバック