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2024.03.19 Tuesday
名人はギターを選ぶ
名人は筆を選ばす、という諺があるが、昨日のレッスンで先生の話を聞いて楽器を変えることの難しさを知った。
先生は1年ちょっと前にギターを変えた。 それまで十数年、テレキャスターを使っていたのだが、同じテレキャスターに変えた。 違いはピックアップとピックガードがないことくらい。 スケール長も同じ。 ネックの太さや表面の曲率は違うかもしれない。 毎日弾いていると、感覚的になじんでくるという。 プロの先生は、曲の演奏中はほとんど手元を見ないのだが、例えば3フレットから10フレットに早く動かすときに、慣れたギターだと手元を見なくてもピタッと位置が決まる。 ギターを変えた当初は、その感覚がなくて困ったらしい。 ギターのボディの形は同じだし、ネックの長さも同じだし、当然弦長も同じだ。 全く違わないと言ってもいいのだが、新しいものはボディの裏側が身体に沿いやすいように座繰りが入っている。 それくらいの違いだが、やはりプロにとっては大きいのだろう。 楽器が身体の一部になる、ということだ。 ほぼ同じ楽器でも、完全に身体の一部になるためには、1年くらいかかる。 いろんなギターを持っている人もいるが、ステージで弾くものはそんなに多くないのだろう。 さすがプロだと思った。 |
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