考えたこと2

2024.9.24から、今までhttp:で始まっていたリンクが、https:に変わります。申し訳ありませんが、リンクが見られないときは、httpsに変えてみてください。
CALENDAR
<< April 2025 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 >>
+RECENT COMMENTS
+CATEGORIES
+ARCHIVES
+PROFILE
+OTHERS
ロストレターズ・ミステリー
アメリカのTVドラマ。
90分の枠でやっていた。
こちらもヴァイオレット・エヴァーガーデンと同じく、手紙を扱うもの。

デンバーの「宛先不明郵便配達オフィス(Dead Letter Office)」が舞台。
ここのメンバー4人が、迷子になったレターを何とかして届けるという、一話完結のストーリー。
実際にDLOという部署があるのかどうかはわからない。
いつもながら思うが、Dead Letterというのが「宛先不明郵便」に当たる、というのはよくわかる。

バイオレット・エヴァーガーデンでも「届かなくて良い手紙なんてないのですよ」というセリフは印象的だった。

届かなかった手紙、ということ自体がミステリアスだ。
そして、だいたいが親しい人への手紙だから背景が書かれていない。
そこで、消印や切手などを手がかりに、届け先をメンバーが推定するという仕立て。

シリーズが進むにつれて、メンバー間の関係が変わっていくのも興味深い。

予算があるからこういうドラマが作られるのだろう。
今の日本の民放では、こんなドラマはとても作れないと思う。

今や私信は全てメールの時代。
若い人など、手紙など書いたことがないだろう。
10年以上前、学生に漢字検定の試験をやって、返信用の封筒を書かせた時には驚いた。

A4サイズの封筒に、自分の住所と名前を書くだけなのだが、字のバランスや縦書き、横書きなど、学生の数だけ書き方があった。
次の年から、スライドで見本を大写しにして書かせたが、それでも小さな字でバランス悪くなる学生もいたなあ。

遠く平安時代は、歌のやり取りがメインのコミュニケーションだったという。
それがだんだんと現代に近づくにつれて、郵便制度が整備され、手紙が主体になった。
古い文豪の全集には、書簡集の巻がたいがいあったと思う。

それが電話からメールに取って代わられ、今やLineなどのチャットになっている。
相手が見たかどうかも確認できるし、即時に届くので便利になった。
それしか知らない世代が、どんどん増えていき、手紙を書いたことがある世代が去っていく。

そんな時代になっても、手紙は残るのだろうか。
このドラマを見ていて、そんなことを思った。


| hdsnght1957kgkt | 考えたこと | 20:31 | comments(0) | trackbacks(0) |

コメント
コメントする









この記事のトラックバックURL
http://hdsnght1957kgkt.blog.bai.ne.jp/trackback/244324
トラックバック