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2024.01.22 Monday
縁の下の力持ち
大きな大学には、学園祭の実行委員会という組織がある。
そういう学校は昔はタレントを呼んだり、かなり大がかりなイベントをやっていた。 今でもそういうところもあるが、学校法人としては少子化で減った受験生を呼ぶ機会でもある。 だから、わりと大きな予算で模擬店の数も多く、サークルの発表会などもやって、学校紹介の側面もあるのだと思う。 すべてを学生で運営するのは難しい。 ステージ設営などは外注するのだが…。 それでも、学園祭の実行委員会は大組織になる。 しかし、みんながみんなステージの企画等といった表舞台に立てるわけではない。 地味な役割にあたる人もいる。 それが机や椅子を運ぶような係だったりする。 先日面談した学生は、そういう係だった。 実行委員会に入りたかったのは、やっぱり企画などの花形の仕事がやりたかったからだが、当たったのはものの運搬をやる係だった。 残念だったが、役割を頑張ろうと思ったという。 ところが、30人ほどのメンバーのモチベーションが上がらず、なかなか準備が進まない。 自分はリーダーとかではなかったが、もっと役割をちゃんと振って、一人ひとりに責任を持たせてやることで、まとまったという。 一番印象に残っている言葉は何か?と聞くと、メンバーの一人が言った「資材係がいなかったら、学園祭はできへんねんなあ」という言葉だったという。 そういう縁の下の力持ちの仕事が大事だ、ということを知っていることはすごくいいことだ。 その学生には、それを伝えた。 中高年が面接をするときには、きっと感心されるだろうと思う。 こういう学生と会った日は気持ちがいい。 |
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