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2024.01.18 Thursday
そんなことより幸せになろう
2014年に出た小田和正のアルバム、「小田日和」の中の曲。
Wikipediaによると、年齢的なものも会って「最も苦労したアルバム」ということだ。 この曲、アルバム発売された当時、なんだか違和感があった曲。 小田和正は上昇志向が強く、一時アメリカに進出しようとしたり、そういう感じがわかる曲が多い印象だった。 でも、なんとなく東北の大震災の後からは、どちらかというとこの曲のような、人の希望を与える曲が増えてきた。 この曲は題名からして違和感があった。 それまでの小田なら「幸せになるためには、そんなことを頑張ろう」と言っていたと思う。 その曲をアルバムの1曲めに持ってきたというのは、イメージチェンジを示したかったのかもしれない。 いきなり「そんなことより幸せになろう」で始まる曲。 もう年齢もそこそこになったし、野心もあったが、これからは歌を聞いてくれる人のために歌おう、という気持ちだったんだろう。 当時「あと何枚アルバムを出せるだろうか」という気持ちだったという。 若い人にはわからないかもしれない。 「誰かと比べるなんて ほんとうに馬鹿げている」という歌詞があるが、それまでの小田は「誰かを抜いて1番になること」が目標だったのではないか。 そういう呪縛から吹っ切れて、これからは変わるぞ、という感じだ。 実際、その後の曲は肩の力が抜けているように思う。 当時はこの曲は変だと思っていたが、今になるとわかる。 いい曲だ。 |
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