考えたこと2

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海に消えた神々 今野敏
今野敏の3冊目。
最初はちょっとエンジンがかからないが、探偵が出てくるとエンジンがかかって一気に読める。

この探偵は刑事上がり。
警察の上からの権力に弱いところに嫌気がさして辞めた。
探偵には馴染みはないが、やはりハードボイルドの匂いがする。

物語は沖縄が舞台で、海底の遺跡の話だ。
そこに新聞社や政治家、沖縄の基地返還、大学などが絡む。

ムー大陸なども出てきて、ちょっと浮世離れした感じがある。
2002年の作品。2008年の文庫本だ。

例によって、ニヒルで自堕落でありながら、情にほだされてやる気になる、という探偵のパターン。
最後はちょっと尻切れトンボの感があるが、勢いで読んでしまう。

スキューバダイビングの装備や潜ったときの感覚など、やったことがないと書けないと思う。
当時は考古学が流行っていて、遺跡の発掘に関する捏造もあったりした時代。
そんな時代の風景も読み取れる。

まだバブルの残り香がある時代。

だからこそ、遺跡を題材にした作品が書けたのだろう。


| hdsnght1957kgkt | 考えたこと | 22:11 | comments(0) | trackbacks(0) |

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