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2023.09.11 Monday
触発 今野敏
「スクープ」に続いて、今度は長編。
今野敏という作家、スキューバダイビングや空手の道場をやっているという。 まあ、2006年の本の著者紹介だから、今はどうかわからない。 この本は得意な警察の捜査が舞台。 爆弾の通報を受けた警官の葛藤が描かれる。 それに、自衛隊の2人が加わる。 彼らは軍事のプロとして、警視庁に出向する。 その一人、カンボジアで母を地雷でなくした爆弾のプロが主人公だ。 さらに、どういうわけか、大学の社会学の教室の教授、助教授が出てくる。 これらの人物が、一人の爆弾テロリストを相手にする。 警察の縄張り意識や、キャリア、ノンキャリアの意識など、読んでいて面白い。 途中から止められなくなり、一日で読了。 まだ、インターネットがモデムを介して、ネットスケープでやっていた時代が舞台。 無線LANなどまだ生まれていない。 爆弾を作る方、爆発を阻止する方、両方の気持ちを描く。 作ったことがあるのかと思わせる。 最後まで手に汗握る展開だ。 もっと前に読めばよかったと少し後悔。 |
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