![]() |
2023.05.23 Tuesday
高嶺の花子さん
2013年のバックナンバーの曲だ。
アップテンポな曲だが、妙に東洋風でアジアのマーケットを意識した曲かと思う。 Youtubeの曲も字幕でインドネシア語が出てくる。 ギター教室でやってみたいという人がいて、見てみた。 なにより驚いたのは歌詞。 「高嶺の花」のとおり、手の届かない女性を思う歌なのだが、なかなか面白い。 出だしは、 「きみから見た僕はきっと ただの友達の友達 たかが知人Bに向けられた 笑顔があれならもう恐ろしい人だ」 で始まる。 花子さんは、この世の人ではないような、そんな感じ。 その中に「生まれた星の下が 違くたって」という歌詞が出てくる。 「ちがうくたって」という言い方だ。 2010年の4月に「いるくない」という記事を書いている。 この時は、「いるのではないか」ということを言うときに、「いるくない」という言い方をするのが新鮮だった。 この当時、もう新語辞典に「違くない」という言葉が載っていた、と書いてある。 したがって、2010年には新語だったということだが、2013年にはもう歌の歌詞として使われる言葉になったということだ。 歌詞の「違くたって」は「違っていても」という意味だが、完全に市民権を得ているようだ。 Youtubeの動画には、1万件以上のコメントがあるが、ざっと見たところ「違くない」に引っかかっている人はいない。 それだけ自然に受け入れられているということだ。 ネットを見ていたら「2019年発行の「大辞林」第4版では「違くない」が見出し語になっています。」と書いてあった。 もうちゃんとした日本語として認められるようになっている。 歌は世につれ世は歌につれ… |
![]() |