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2023.05.08 Monday
Blue Giant
連休の最終日に、近所の映画館でやっていた「Blue Giant」を見た。
ジャズのミュージシャンを目指す若者の映画だ。 5日間ほどの限定上映。 次男が見て、これはベストだと言っていたので見たかったのだが、なかなかやっているところが見つからなかった。 小さなスクリーンだったが、この映画は音が大事。 特別音響、ということで前にスピーカーが置かれていた。 この映画は主人公がテナーサックスプレイヤー。 楽器歴3年でほとんど我流で学んだという。 このあたりはちょっと無理があると思うが、アニメだからOKだ。 トリオでの演奏で、残り2人は主人公がライブハウスで見つけた、4歳からやっているピアノと、トリオを組んだときからドラムを叩き始めた旧友。 ドラムが素人というのも無理があると思うが、アニメだからOK。 音楽はジャズピアノで有名な上原ひろみ。 実際にトリオでプレイしている。 この音楽がストーリーと相まって没入できる。 圧巻はクライマックスのライブ。 この場面では本当に音楽のチカラを感じる。 2D、3Dの画面と音楽が融合している。 ライブが終わったら拍手をしたくなるのだが、この上映は拍手禁止だった。 拍手OKのところもあるらしい。 ジャズはあまり今の若い人たちには受け入れられていない、と劇中でも説明される。 今はイントロなし、サビから入り、3分程度で終わる、という曲しか流行らないという時代。 ジャズのように、テーマがあって、アドリブを回すというような冗長な音楽は好まれない。 だいたい、ライブではいつ終わるかもわからないのだ。 タイパ(タイムパフォーマンス)重視というような、早送りで映画を見るような世代には向いていない。 達人たちが音楽で会話する、という感覚はオーディエンスにも伝わる。 それがいいのだ。 見に来ている人たちは、若くても30代後半くらい。 高齢者が多かった。 エンドロールで立つ人は一人もいなかった。 アニメとジャズの融合という新しいジャンルを作ったと思う。 |
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