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2023.04.24 Monday
国語力
筆記試験の相談がこの時期増える。
事前選考で筆記をやるところが多いからだ。 実際、販売職などはそれほど能力の筆記試験は重視されないと思う。 ITが進んで、端末に入力すれば計算は機械がやってくれたりするので、それよりも人間関係の方が気になるのだろう。 実際、企業アンケートでは性格適性の方が重視されるという結果もある。 能力適性の対策だが、算数・数学は短期でできるようになる単元も多い。 こないだ書いた濃度や速度、割合、損益算、仕事算などだ。 これらは中学1年までの学習であり、一次方程式までのところだから思い出せばできる。 でも、国語は簡単に伸びない。 結局語彙の量で決まるからだ。 語彙を増やすのは、そう簡単ではない。 言葉の数が多くて、そもそも何を覚えたらいいのかが難しい。 こないだ来た学生は、「訝しむ(いぶかしむ)」という言葉は聞いたことがないし、そんなの知ってる必要を感じない、と言っていた。 こういうのは、話し言葉ではほとんど使われない。 小説などを読んで、書き言葉で知っているかどうか、というところだ。 こういうのは、読書量を見ているのだろう。 だいたい、そういう学生は本はほとんど読まないという。 前にも書いた覚えがあるが、面白い本に出会っていない学生だ。 そういう学生には、図書館に行って面白そうな文庫本を見つけることを勧める。 試験対策にはならないが、人生にはプラスになる。 ということで、国語がダメという人には、とりあえず四文字熟語を覚えることを勧めている。 四文字熟語は数も少ないし、とりあえず覚えることができるからだ。 語彙が少ない人は必然的に漢字も苦手になる。 本を読んでいないと、出会う漢字の数も少なくなるだろう。 ネットの情報関係で使われる漢字は、やはり読みやすい、という制約を受けているので、量を読んでも出てこない。 人生100年という時代だから、読書の楽しみを知っておくことは大事だと思う。 だから、ちょっと間に合わないと思っても、読書の楽しみを見つけることを勧めるのだ。 |
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