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2023.04.19 Wednesday
アクティビスト
オリンパスといえば、12年前に会計不正で新聞に出た企業。
その後どうなっているのかと思ったら、アクティビスト(物言う株主)として米投資ファンドのベインキャピタルに売られた、元の本業である顕微鏡などの科学事業の新会社エビデントは、好調な成績で活気にあふれているという。 日経ビジネスの電子版に記事があった。 オリンパスに残っていたら、医療事業に食われて投資できていなかっただろうと社長は話す。 ガバナンスさえうまくやって、リスクを取って投資すれば成長できるということだ。 本家のオリンパスは世界シェアで7割〜8割の内視鏡で医療に集中している。 営業利益は4年で7倍になった。 カメラ事業も売却して、日本産業パートナーズ株式会社に譲渡した。 選択と集中の戦略だ。 巨額の損失隠しの不祥事を起こしたが、立ち直った。 ぼくが初めて買ってもらったカメラがオリンパスペン。 ハーフサイズのカメラだった。 36枚撮りを入れると、72枚撮れる。 懐かしい。 同じ名前で、デジカメも出た。 結局3つの会社になって、みんな復活した。 経営陣が変わって、社内ではいろいろあったのだと思う。 それでも、3つの事業が成功しているということは、経営陣がダメだったのだろう。 失われた30年は結局そういうことなのかもしれない。 もっと果敢に投資していれば、成長のチャンスはあったのだと思う。 この10年は高齢化が進み、エネルギー政策を間違え、国が全く産業を育成せず、邪魔ばかりしたと思う。 雇用の流動化もできないままだ。 コロナの3年間は、バカな厚労省や医学界、マスコミ、専門家と称する御用タレントたちにかき回された。 未だにその影響は続いている。 そんなことをしている間に、高度成長の時代の貯金はなくなってしまうぞ。 |
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