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2023.04.09 Sunday
トボトボ
自分ももう年寄りだが、ぼくより年配と思われる人でトボトボ歩いている人を時々見る。
このトボトボが脊柱菅狭窄症になって、よくわかった。 足が痛いのだ。 早く歩こうと思っても、歩けない。 時には杖をついて、ゆっくり歩く。 だいたい痛いのは片側の足。 座らないと痛みはなくならない。 立っているだけでも痛い。 人間は身勝手なもので、自分がそうならないとわからない。 想像力を働かすと言っても、想像の範囲外のものは想像できない。 自分が狭窄症になって、初めて想像できる。 年をとると、いろんな不調が出てくる。 物忘れをしたり、ちょっとした段差で躓いたり、いつも出来ていたことが出来なかったり、いろんなことが起こる。 自分でも仕方ないと思って、諦める。 だんだんと緑の多かった木が枯れていくようなものだ。 もう緑は残っていないのかもしれない。 トボトボ歩いている老人は、トボトボしか歩けない。 精一杯歩いているのだ。 そういう気持ちがわかるようになったのは、いいことだろう。 これが年をとるということなのだ。 でも、あまり嬉しいことではない。 |
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