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2023.03.26 Sunday
EU 内燃機関継続
自動車生産大国、ドイツがEUの2035年以降の自動車販売で、内燃機関を作り続けることにした。
ただし、温暖化ガスを排出しない合成燃料(e-fuel)の利用に限り、販売が認められるという。 もともと22年に2035年以降は内燃機関を禁止するという法律を決めたが、おそらくe-fuelを口実にして、ゼロエミッションの内燃機関ということにしたのだろう。 今の所、エンジンを作るのを止める、というのは現実的ではないということだ。 理念先行でやってきたが、現実を見ないといけない、ということになった。 EUの規制もそれに伴って変更された。 結局トヨタがやってきたことが正解だったのだ。 環境原理主義者たちにとっては、嬉しいことではないだろうが…。 気候変動対策が至上命題の人たちにとっては、後退を余儀なくされたからだ。 理念では飯が食えないし、きっとこの先も現実路線への揺り戻しがあるだろう。 ワーゲンの社長が更迭されたのも、前社長が内燃機関を止める方向を進めたからだ。 e-fuelはCO2と水素から作られ、内燃機関で燃やしてもCO2を出さない。 どれほどの実現性や経済合理性があるのかわからないが、2035年までまだ13年あるから、ということで合意したのだろう。 気候変動至上主義者が多いEU委員会は渋々だったろう。 そもそもEV100%にすることすら、できるかどうかわからないのだ。 できたとしても、EU圏内だけではあまり意味がない。 日本でも、トヨタはEVで遅れているなどという輩が多いが、フィジビリティを考えて言っているのかと思う。 カーボンニュートラルなど、バカバカしい限り。 莫大な金を使って、日本の産業を追い出すだけのことだ。 ようやくドイツもそれに気がついた。 いいことだと思う。 |
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