考えたこと2

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食塩水の問題
今日は中学生の教職課程を取っている学生がやってきた。
教える科目は英語だが、採用試験を受けないといけない。
数学が不得意なので、教えてほしいということだった。

まず簡単な計算からやってみる。
ルートの計算を思い出すのに、ちょっと手間取ったが、まあクリアした。
簡単な因数分解も思い出してクリア。

ところが割合の応用である濃度になると、全く出来ないという。
小学校5年で習う内容。

ネットで解説をみるとこんな問題。

ーーーーーーーーーーー
食塩水の濃度
これは通常小学校5年生の算数で習いますが,苦手とする子が非常に多いです。 なぜでしょうか?  一つは抽象的だからです。とくに食塩は溶けると見えなくなってしまいます。 その見えない食塩を見える形にして説明してあげれば、理解を促すことができることでしょう。

算数
問題1 難易度 ★
30gの食塩を170gの水に溶かして食塩水を作りました。この食塩水の濃度は何%でしょうか?

解説
食塩水の濃度とは、ある食塩水を100gに相当させた場合、その中にどれくらいの食塩が溶けているかを表す数(割合)で、%(パーセント)で表します。この問題では、食塩30gと水170gを混ぜるから、できる上がる食塩水は200gです。この食塩水の中に含まれる食塩は30gです。
ーーーーーーーーーーー

たしかに、抽象的だと思うが、要は食塩の量、水の量がわかれば、濃度は計算できる。
こんなに簡単な割合の問題はない。
それが食塩水、という言葉だけで大学生の反応は「無理」になる。

なぜわからないのか、というと食塩水だから、という答え。
よほどわからない、というトラウマがあるのだろう。

食塩、食塩水、濃度、という3段の表を書いて、それぞれに問題の数字を入れていく。
そして、食塩÷食塩水=濃度、という式で計算すればそれでOK。
全くややこしいことはない。

え、そんなに簡単に計算できるんですか?という反応。

100グラムの水に5グラムの食塩を入れたら、105グラムになる、ということが理解できなかったようだ。
液体と個体というのが混ざるという実感がないらしい。

アタリマエのことがわからない。
そこで躓いている。

「あのなあ、100グラムの水に、5グラムの食塩入れたら、105グラムになるのはアタリマエやろ」

そしたら、質問が出た。

「これは砂糖水でも一緒ですか?」

思わすコケそうになったが、「砂糖でも、ミリンでも醤油でも、なんでも同じや」というと、「そういうことやったんか」という返事。

この問題は、水に何かを入れたら、入れた分だけ重さが増える、というところがネックだったらしい。

小学校の教え方はどうなっているのか知らないが、これだけ苦手を作っているのだから、教え方を変えられないのか。
馬鹿の一つ覚えのように、教科教育法の教科書にしたがって教えているのか。

小学校の先生も、本質をわかっていないのではないかと思う。



| hdsnght1957kgkt | 考えたこと | 22:58 | comments(0) | trackbacks(0) |

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