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2023.03.22 Wednesday
JTC
ネットや就職市場でJTCという言葉が使われているらしい。
JTCとはJapanese Traditional Companyの略で、古い体質を引きずる日本の伝統的な会社ということ。 そういう会社は、一部の優秀な若い人には嫌われる。 結局、古い体質というのは年功序列、終身雇用ということだ。 それによって、望まない部署に配属されたり、単身赴任をせられたりするからだ。 また、初任給が安く、スキルがあっても高給がもらえない。 日本の給料が上がらないのも、結局は終身雇用のためだろう。 65歳まで雇うことが前提なら、そう簡単に給料は上げられない。 ぼくがやっている就職支援の仕事でも、文系は全学部全学科という求人がほとんど。 つまり、大学での専門は関係ないのだ。 実際には選考の際に出身学部は見られるのだろうが、実業界はほとんど大学での学びは当てにしていない。 その大学に行った、ということがシグナルになっている。 結局は地頭を問題にしているのだろう。 だから、例えば経済学部を出ても、関係ないところに配属されたりする。 そういうのを配属ガチャ、と呼んている。 デキる若い人たちは、それを嫌うのだ。 今の若い人たちは、一つの会社に長いこといようとは思わないのだろう。 スキルアップして、転職する人が多くなると思う。 前にも書いたが、ソニーなどは得難い人材を得るために、複線の人事政策をやっている。 今まで通りの路線と、高い給料を払うけど、変動もあり下がることも示されている。 仕事の内容に紐付いた給料になっている。 ジョブ型というやつだ。 そうしないと、優秀な人材が取れないからだ。 もはやソニーという名前で優秀な人が来てくれるとは限らないのだ。 いつまでもJTCは存在できないだろう。 それは高度成長期の遺物だ。 ぼくらは、その上でやってきた。 ぼく自信は途中でドロップアウトしたが…。 でも、これからの人は、JTCは敬遠するはず。 それが、必然なのだろう。 |
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