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2023.03.21 Tuesday
大人になったらなりたいもの
第一生命が毎年行っている小中高校生へのアンケートの結果が出たが、驚いたのは今年の第一位。
小学生の女子がパティシエだが、それ以外の小中高の男女の1位は「会社員」。 高校生では、2位の「公務員」をおさえて堂々の1位。 会社員とは英語でサラリーマンのことだ。 サラリーマンが学生がなりたいものの1位とは、ちょっとビックリする。 以前人気だったYoutuberは小学生男子の2位で出てくるが、それ以外は3位までには出てこない。 Youtubeを見なくなったから、Youtuberの人気が落ちたのかもしれない。 みんなショート動画に行ったのだろう。 TiktokやInstagramだ。 Youtuberは儲からなくなったというのは事実。 サラリーマンのぼくが言うのもなんだが、子どもたちがなりたい職業が「会社員」というはなあ…。 要するに、どんな会社の会社員でもいいということだ。 どんな仕事でもいいから、給料をもらって生活したいのだと思う。 公務員は人気がなくなったとはいえ、高校生の2位。 とはいえ、会社員も公務員も具体的な仕事ではない。 つまり、具体的にやりたいことがないのだろう。 大人になったらなりたいものの具体像がないということだ。 それはつまり夢がないと言ってもいいと思う。 ぼくは小学校の頃マンガ家になりたかった。 中学、高校ではシンガーソングライター。 大学ではちょっと落語家、でも無理だと思い結局夢を捨てて会社員になった。 ぼくらの時代は、会社員になるというのはなんとなく負け犬という感じだった。 学生運動は下火だったが、まだくすぶっていた時代。 ユーミンの書いた「いちご白書をもう一度」や「あの頃のまま」の歌詞があの時代を表していた。 その会社員が一位というのは、どういうことなんだろう。 なんだか寂しいのはぼくだけだろうか。 今の若い人は本当にやりたいものがわからないから、会社員などと言っているのではないだろうか。 それはぼくらの罪ではないのか。 |
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