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2023.02.27 Monday
蚊遣り器
剣客商売を見ていたら、夏に松の葉を皿のようなものに載せて焚いていた。
ははあ、これは昔の蚊取り線香だろうと思ってネットで調べたら、蚊遣火というのが出てきた。 今の蚊取り線香は、輸入した殺虫効果がある除虫菊を練り込んでいて、明治以降の発明らしい。 江戸時代までは、葉っぱを燻して煙を出して、虫を追い払うためのものだった。 それが蚊遣りだ。 生の松の葉を使っていた。 たしかに煙はたくさん出そうだ。 ヨモギやカヤ、杉、松などが使われたとのこと。 その名残で、むかしよく見た、蚊取り線香を吊るす陶器のブタを今でも「蚊遣り器」というらしい。 ずっと名前がわからず、「蚊取り線香を吊るすブタの置物」だと思っていた。 蚊遣り器は夏の季語にもなっている。 北大路欣也が出ている剣客商売は、エキストラも多く、金がかかっている。 細かいところまで手を抜かないところが、いいドラマだ。 何回か見ているが、今度のような発見がある。 そういえば、松の葉っぱなど長らく見たことがないなあ。 |
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