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2023.02.19 Sunday
聴けなくてもいい?
こないだの日経の記事配信を見てびっくりした。
アメリカのZ世代(1995年以降生まれ)は「聴けなくてもレコード買いたい」らしい。 音楽のデジタル化で、持つ喜びがなくなって、レコードでそれが復活しているという。 テイラー・スウィフトのミッドナイツというアルバムは、去年94.5万枚売れたとのこと。 やっぱりそういう気持ちはあるのかと納得した。 アメリカでは25歳の若者が、一日の終わりにレコード盤に針を落とす、という儀式をし始め、200枚ほどのレコードアルバムを買ったという。 日本でも去年は213万枚で、5年前の5倍の生産だった。 サブスク文化の揺り戻しだろう。 レコードはぼくらがティーンエイジャーだった70年代に最盛期を迎えた。 1978年がピークで、アルバムとシングルを合わせて27億ドルの売上だった。 それが衰退の一途をたどって、ずっと毎年1億ドル以下だったのだが、2022年にはCDを抜いて4350万枚のレコードが売れ、10億ドルの売上を超えたとのこと。 ぼくは古い人間なので、ストリーミングで聞くことに抵抗がある。 カセット、オープンリールのレコーダーで録音してきた世代。 ストリーミングでいつでも聞けるのはわかっているのだが…。 面倒なタグの打ち込みをやっても、気に入った曲は持っておきたいと思う。 そういう気持ちを、アメリカの若い世代が持っているということだ。 それも、聴けないレコードを買うという行為で。 今も昔もファンの心理は変わらない。 ぼくがレコードを捨てられないのも、同じことだ。 やっぱり、デジタルデータ−だけでは物足りないのだろう。 |
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