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2023.02.12 Sunday
素人落語会
社会人の素人落語を聞きに行った。
昔、学生の落語は聞いたが、社会人の寄席は初めてだ。 知り合いに誘われて、伊丹の小さなホールに聞きに行った。 満員で200人くらいは入っていた。 ほとんどがぼくより年上の高齢者。 落語3席と、お囃子の音曲の4つの出し物。 2時間の舞台だった。 落語2席はおなじみの古典。 つくづく、古典落語は難しいと思った。 時代が違いすぎる。 よほどのことがなければ、素人がやっていて大笑いすることはない。 ぼくらが若い頃は、ちょうど上方落語再興の時代で、仁鶴が出てきて爆笑を誘い、上方四天王といって、米朝、松鶴、春団治、小文枝の4人が大看板だった。 その頃でも、駆け出しのプロの噺は聞いていてもしんどかった。 上方落語の定席がなかったから、若手の練習場所がなかったのだ。 繁昌亭ができて、変わったが…。 その時代から40年ほど経って、古典落語で笑わすのは本当に難しくなった。 プロになって、自分のキャラクターも売っていれば、ある程度はウケるだろうが、素人では本当に難しい。 今日も2題の古典落語はちょっとしんどかった。 3題目は新作で、これは笑わせてくれた。 後で聞いたら、落語作家の小佐田定雄のものだったが、古典芸能を題材にして面白おかしく聞かせてくれた。 こういうものなら、素人落語でも笑える。 ま、考えたら古典落語は昔の新作落語だったのだから、時代とともに変わっていかないといけないのだろう。 上方落語協会の会長も、新作中心の三枝(今の文枝)や仁智がやるようになったのだから、時代は新作に変わっていくということだ。 そうなると、もっと落語作家が増えないといけないが、どうなんだろう。 今は演る人が書く場合も多い。 今日の落語会で、落語が生き残るとすれば、新作だという思いを強くした。 |
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