考えたこと2

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ユニクロの年収アップ
ユニクロの年収アップの記事は結構大きな扱いだった。
そこに日本経済の問題点があるからだろう。

当たり前の話だが、優秀な人材が採れないと、企業の未来は暗い。
それをどうやって選別するかということだが、それは各企業の戦略があるのだろう。
必ずしも今までの常識が通用するとは限らない。

ユニクロの社長は「サラリーマンという仕事はもうない」と言っている。
与えられた仕事をこなすのではなく、自分の得意分野でプロフェッショナルとして働く、という働き方。
そういう従業員がほしい、ということだ。

仕事への愛着ややる気が、世界の最低レベルにある今の日本。
ネックになっているのが、年功序列、終身雇用という制度だと言われている。
それを壊していこうとしているのだろう。

なんでも、初任給が30万だという。
入社1〜2年目の新人店長の月収は29万から39万にアップする。
ただ、従来の役職手当などはなくなる。
給与体系がシンプルになって、自分の位置がよく分かるようになった。

いわゆるサラリーマン的な仕事のやり方を変え、自分の担当分野で高い専門能力を発揮しないと、グローバルな競争に勝てない。
そのためには、終身雇用と年功序列と決別しないといけない、というメッセージとも言える。

現状では年功序列、終身雇用のために、現状にとどまってサラリーマン的な仕事をするほうが圧倒的に楽、という中高年が増えている。
それが経済の大動脈である雇用を固定化して、社員のやる気をも失わせている、ということだ。

おまけに、働く期間が長くなって、60歳、65歳、70歳と上がっている。
それを雇い続けなければならない、というのは経営者にとっては大きな負担。
その給料を取っておかないといけない。
だから、給料は簡単には上げられない。

とは言っても、70年代から80年代の成功体験が、未だに残っている。
成功を収めた世代がまだトップにいるのだろう。
その人たちはなかなかその制度を変えることができない。
90年代から30年間、低成長が続いていても、変えられない。

ようやく先進的な企業は、雇用制度改革に手を付け始めた。
ソニーのAI研究者は従来の賃金制度とは別枠で高給を提示している。
そういうジョブ型雇用に移行が始まっている。

ユニクロが起爆剤となって、雇用の流動化が進むことを期待する。

それが日本の産業のネックになっているからだ。


| hdsnght1957kgkt | 考えたこと | 20:28 | comments(0) | trackbacks(0) |

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