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2022.12.07 Wednesday
IT教育?
日本はIT後進国。
最近特にそう思う。 ITの技術教育もさることながら、ITの大事さを教える人がいない。 システムの知識や、プログラミングのコードの知識はなくても、ITの常識(リテラシー)すら教える人がいないのだ。 情報通信技術を活用するために、GIGAスクール構想に基づいてタブレットを配布しているが、そのタブレット端末のパスワードを担任に提出させる」という運用が行われていたという。 パスワードを他人に教えないというのは、セキュリティのイロハのイだ。 やむを得ずそういう運用をすることもあるが、それはあくまで例外。 IT教育、というのなら、個人で管理すべきものだ。 それができないのなら、紙にパスワードを書いて、それを封印して先生に渡すくらいのことをしないとダメだろう。 学校の先生も、生徒のパスワードを集めろといわれて、そのとおりにする方もする方だが…。 ICT教育のモデル校で、パスワードが守秘されておらず、規則的なもの(学級の番号と出席番号など)に統一されており、それがもとでなりすましが発生し、被害が報告されたということもある。 モデル校にして、この惨状。 授業で差し障りが出るから、タブレットのパスワードを学校で管理したいというのが動機だろう。 モデル校だから、不都合があってはいけないというプレッシャーもあったか。 教員は自分で考えないか、あるいは全くリテラシーがないか。 そのどちらかだろう。 何度も書くが、教員養成課程を変えないと、こんな先生ばかりができてしまう。 ぼくは文系の単科大学でパソコンの担当をしていたことがあるが、その時にもといた会社に比べて、あきれるほど教員のITリテラシーがないことに驚いた。 2004年にして、Eメールすら見ない教員もいた。 学校法人の事務局もひどいものだった。 前にも書いたと思うが、液晶ディスプレイにポストイットを貼りまくっている人もいた。 こんなにひどいのか、と思ったものだ。 80年代は飛ぶ鳥を落とす勢いだったのに、こんな国になってしまった。 本当に情けないことだ。 |
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