考えたこと2

2024.9.24から、今までhttp:で始まっていたリンクが、https:に変わります。申し訳ありませんが、リンクが見られないときは、httpsに変えてみてください。
CALENDAR
<< April 2025 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 >>
+RECENT COMMENTS
+CATEGORIES
+ARCHIVES
+PROFILE
+OTHERS
電気代のマッチポンプ
この冬は電力が逼迫するらしい。
足りなくなったら発電を増やせばいいし、そのための発電所もある。
それでも、逼迫するという。
そのうえ、電気代が上がるから政府が補助金を出す。

値段が上がるから、使用量が減るというのが普通の考えだが、政府は何を考えているのだろう。
電気の需要を減らすためには、電気代を上げなければいけない。

送電と発電を分離して、諸外国のように電力市場を作って、自由化した。
自由化するということが、停電の可能性を上げるのは当たり前だ。
それは電力を市場に任せるということで、市場メカニズムに従うということ。
つまり、だれも発電量について責任を持たない。

普通は自由化したら、競争が起きて価格は下がる。
そのための自由化だからだ。
実際、いろんな売電会社ができて、安くなった。

しかし、市場に任せるということだから、逆もあり得る。
ここのところ、その手の売電会社が潰れているのも同じことだ。
電気代が急に何倍にもなったら、誰も買ってくれないから潰れる。

でも、夏は大丈夫だったのに、なぜ冬がより危ないのかと思う。
以前は夏のエアコンのピークがやばいということで、授業中の部屋も28度にして教員から暑くて授業にならんと言われたものだが…。

理由は、冬は雪が降ったり、日照が弱くなって太陽光が出力できないかららしい。
再エネは安いというが、そのバックアップも入れると高いのだ。
当然、再エネ業者はバックアップなどしない。
バックアップなどしていたら値段が上がるからだ。
つまり、再エネの比率が上がって、自由化もして、バックアップはあなた任せになって、電力が逼迫しているということだろう。

再エネ電気などと言って、再エネで作られた電気だけを売っている、というような売電会社もあった。
電気に色がついていて、識別できるわけではないので、計算上の話だ。
本当にそういう電気だけ使いたいのなら、送電も別にして夜は停電すればいい。
結局、再エネは今までの電気の送電線を使って送っている限り、それにタダ乗りしていることになる。

そこに地球温暖化が絡んできて、余計に話がややこしくなった。
CO2を削減しないといけない、というやつだ。
日本は世界のCO2排出量のたった3%。
GDPの割合で見ても、排出量はすでに低いと思う。
それでも、排出量を削減する、ということになっている。

そのために、再エネ比率を上げることが必要だという。
石炭は悪者にされて、廃止の方向だ。
でも、日本の石炭火力発電はクリーンコールと言われて、普通の石炭発電よりも発電効率を上げてCO2を減らしている。
世界ではまだまだ石炭発電をしていて、日本の技術を輸出できれば石炭を有効活用できる。
それでも、環境原理主義者は「石炭は禁止」という。
もったいない話だ。

再エネ比率を上げるということは、そのバックアップが必要であり、停電を防ぐためには誰かがそのバックアップをしないといけない。
そのために、再エネを増やすとコストが上がる。
そういうことを全く議論しないで「再エネは善」となっている。

それが電気代のマッチポンプを生んでいるということを、もっと宣伝しないといけない。


| hdsnght1957kgkt | 考えたこと | 23:36 | comments(0) | trackbacks(0) |

コメント
コメントする









この記事のトラックバックURL
http://hdsnght1957kgkt.blog.bai.ne.jp/trackback/240792
トラックバック