考えたこと2

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老害の国日本
国際エコノミストの武居秀典という人が、イギリスのスナク新首相を見て、「日本も世代交代を」という記事を書いている。

イギリスの新首相スナク氏は42歳。
首相として初めてのアジア系であり、国のトップの若さと多様性をみて、うらやましく感じるという。
首相交代に至る経緯はもう一つだったが、過ちをすぐに正そうというところには感心する。

日本では逆で、行動せずに検討ばかりしている首相が居座っているのだからなあ。

武居氏は海外で生活して、久しぶりに日本に帰ると「おじさん」の多さに驚くという。
企業内の重要会議、財界の会議、政府の審議会など、出席者のほとんどがおじさんという状況。

彼自身も自分のことを「おじさん」と言っている。
1967年生まれの55歳。
となると、ぼくらは「おじいさん」ということだ。

彼は「おじさん文化」の特徴として、以下の4点を挙げている。

・上下関係を重視し、部下に服従を求める
・過去の(成功)体験にしがみつき、自分の判る範囲のことしか許容しない
・同調を求め、異物を排除する
・群れることを好み、ロジックよりも根回しや人間関係を重視する

こんな状態だから、今年9月のスイスIMDの「デジタル競争力ランキング」で63カ国中29位で、昨年よりも順位を1つ下がったという。
まことにその通りだと思う。
ITについて学ぶ気がなく、リテラシーを持っていない人は、社会の重要な役割についてはいけない。

「企業経営の俊敏性」「国際経験」「ビックデータの分析・活用」は最下位の63位、「海外人材受け入れ」「デジタル・スキル」も最下位近辺。

80年代は家電もITも日本が世界を席巻する、と言われた時期もあった。
その成功体験は砂上の楼閣だったのか。

本当にこんな年寄りに任せていていいのかと思う。
彼はこの日本社会の土台となっている「おじさん文化」を駆逐しないといけないと警告している。
ぼくもそう思う。

ぼくがいた頃の会社は55歳で役職定年という制度があったはずだが、今はなくなったらしい。
結局おじさんが増えて、そういう制度は止めたのだろう。
いい加減この上ない。
彼は企業トップは少なくとも65歳で退くべき、という。
それなら、岸田首相もちょうど引退年齢だ。

その巻き添えを食う若い人たちはもっと気の毒。
バカみたいにいつまでもコロナ対策を続けているのも、年寄りで過去に実績があるような医者たちの意見が強いからだろう。

自民党の党内からも、「人生100年時代に、杓子定規に内規を当てはめることは適切とは言えない」との発言があったとのこと。
それこそ、老害以外の何物でもない。
もうすぐ人生が終わるような人には、国家百年の計は任せられない。

彼は日本の教育が従順な部下を育てていると言う。
その通りで、それは今の教員組織が「従順な先生」ばかりになっているのだから、変えようがない。
教育委員会や教員組織が一致団結して「イジメ隠し」をやるのも、おじさん文化と従順さの現れだろう。
それらをどうしていくのか。
もっと真面目に考えないといけないと思う。

彼は記事の最後にこう書いている。

「おじさんたちが、あらゆるレベルで決定権を握っている今の日本で、大きな変化を起こすことは、気の遠くなる程難しいですが、社会全体が明確な危機意識を持ち、「おじさん文化」の打破を促していく必要があります。そうでなければ、日本経済も持ちません。
筆者も含めたおじさんたち自身が、将来に対する責任ある行動として、過去にとらわれた自分たちの価値観を押しつけることなく、次世代に早めにバトンを渡すこと、そして、次世代人材がおじさん依存から脱却し、自らが将来を担うべく奮起することを大いに期待したいと思います。」

老兵は去りゆくのみ。

これがまともな社会なのだ。


| hdsnght1957kgkt | 考えたこと | 21:29 | comments(0) | trackbacks(0) |

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