考えたこと2

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世代間格差
先週のNHKスペシャルで、3000万の借金をして家を買い、返す目処が立たず売るという40代の5人家族のドキュメンタリーをやっていた。
今の若い人たちは、社会保険料などが高く、収入が増えない。
おまけに親世代と違って、ベースアップなどない。
泣く泣くせっかく買った家を手放すのは本当に辛いだろう。
将来に対する不安が大きいのだ。

先日30前半の卒業生に会ったが、2回の転職を経て3度めの職場。
販売から、営業事務の小さなところに行って、いまは中堅の医療機器の商社だ。
同族会社で、営業事務というのは前提が自宅通勤。
彼女は一人暮らしだから、苦しいことはわかっていた。
それでも、精神衛生上変わるべきということで、新しい職場に移った。

経済的には苦しい生活はわかっていた。
毎月ギリギリの生活で、何かあれば貯金を取り崩さないといけない。
でも、基本給は5年間ほとんど上がらない。
聞けば、周りの先輩はどんどん辞めて、自分がNo.3。
それでも、毎月の給料は上がらない。
コロナで特需があってボーナスが増え、ようやくこの2年間で200万の貯金ができたという。

でも、実家から電話があって、古い家の取り壊しなどでお金が要るという。
実家もしんどいようで、電話で話を聞いて、200万と言おうと思ったが「100万なら出せる」と言ったとのこと。
それを聞いて、母親は泣いていたらしい。
その親の気持ちもわかる。

「よう言うたなあ」
「今まで自分に使ったお金を考えたら、100万では足らん」

在学中はふにゃふにゃしてたけど、卒業生も立派になった。

ぼくら親の世代は高度成長の時期を経験している。
日本全体が儲かっていたのだ。
そのライフスタイルを継続するのは、令和の今は無理だろう。
この30年間、ほとんど横ばいの成長。

バブルの頃にもてはやされた日本型経営がとっくに行き詰まり、どんどん一人あたりのGDPは落ちている。
それでも、なかなか変えることができない。
一部の大企業だけが輸出で儲けているが、それ以外の大多数は苦しい状況だろう。

それらを反映して、円もどんどん価値が下がっていく。
そんな時代だから、仕方がないとも思う。

本当は若い人たちが立ち上がり、世の中を変えていかないといけない。
でも、そんな元気もないし、義務教育は崩壊状態だ。

だから、世代間格差がどんどん広がっていく。

政治家は年寄ばかりだが、なんとも思わないのだろうか…。




| hdsnght1957kgkt | 考えたこと | 22:12 | comments(0) | trackbacks(0) |

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