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2022.08.21 Sunday
プリウスタクシー
こないだ、プリウスのタクシーに乗った。
プリウスの市販車で、個人タクシーだ。 もう20万キロ以上走っているが、全く問題なしという。 バッテリーも交換しないといけない時期だが、それもOK。 バッテリー交換費用もどんどん安くなって、昔は80万とか言っていたが、かなり安くなったらしい。 実際に運転したわけではないが、アクセルを踏んだときに1枚紙が挟まっている感じがしない。 ハイブリッドも進化しているのだろう。 燃費は一般道でリッター16kmくらい。 夏場でエアコンをフルで回していて、待ち時間も多くてそのくらい。 たいしたものだ。 とても20万キロ走ったとは思えない、しっかりした感じだった。 欧州やアメリカでは、ハイブリッドは作れなかったのだろう。 面倒だからだ。 欧州はディーゼルを使うことにした。 基本的にエンジンの技術が使えるし、その時点では完全な電気自動車というのはまだまだ実用化できないと思っていたからだ。 充電のインフラも、バッテリーのコストや量も問題になる。 所詮、完全な電気自動車にいくまでのつなぎだと考えていたのだろう。 ところが、ワーゲンがディーゼルで燃費の不正をして、ディーゼルがコケてしまった。 欧州のカーメーカーはほとんどワーゲンの傘下だから、ワーゲンがコケたということは、欧州全体がコケたことになる。 そこで、一気に電動化という方向に行った。 もともとディーゼルというのは大気汚染には不利で、それもあったのかもしれない。 というわけで、自動車メーカーが電動化と言い出したので、政府も一気に電動化、脱炭素という方向に舵を切った。 電気自動車を作るのはテスラをはじめとして、そんなに難しくない。 エンジンをモーターに置き換えたら、部品点数は1万くらい減って、いろんなものが制御しやすくなったりする。 本当の課題は値段と航続距離、充電、そして業界の雇用の問題だ。 トヨタやホンダが本気で電気自動車を作らないのは、作っても売れないからだ。 補助金もいつまでも出せないだろうし、充電ステーションを探し回らないといけない。 充電しようとすると、ガソリンを満タンにする間に、電気だと数リットル分しか入らない。 日本では地方の2台目の軽自動車あたりしか無理だろう。 2030年にとても全部の課題が解決できるとは思えない。 2050年なら、新しいバッテリーの技術ができているかもしれない。 きっとトヨタの社長も、今はそう考えているのだと思う。 だから、本音はまだまだプリウスなのだろう。 |
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