考えたこと2

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ドイツの電気代
ドイツのエネルギーはロシアの天然ガスの供給に大きく依存していた。
だから、安いエネルギー価格で産業界は喜んでいたのだろう。
緑の党が躍進し、政権を取るまでになった。

ところが、過度のロシアの天然ガスへの依存が、逆にプーチンのウクライナ侵攻という皮肉な結果になった。
西側は経済制裁をしていても、未だにドイツを始めとする欧州は、ロシアからの天然ガスを切れない。
それでも、緑の党は脱原発を言っているらしい。

2020年の卸電力価格は40〜50ユーロだったが、今年の7月はそれが315ユーロ。
それでも、まだまだ値上がりするという。
このままでは電気代が払えない家庭が続出すると予想されているが、救済方法はまだ定まらないとのこと。

ドイツには豊富な石炭での火力発電を使えばいいのだが、緑の党の石炭火力の再稼働に付けているハードルが高すぎて、電力会社が発電に踏み切れないという事情もあるらしい。
もちろん、石炭火力はCO2をたくさん排出するから、緑の党にとっては敵の扱いだ。

また、そのさなかに原発を止める計画だという。
これは緑の党の悲願らしく、その計画だけは死守したい。
50年来の脱原発理念というのがあり、それを自分たちが政権与党の間に実現したい、ということだ。

さすがに国民世論は8月初旬のアンケートで8割の国民が原発再稼働に賛成した。
これに緑の党がどう答えるかというのが現状らしい。

ぼくが会社時代に知り合ったドイツ人の印象では、彼らは論理的で理知的なところが強みだと思っていたのだが、それは間違いだったのかもしれない。
仕事ではそういう力を発揮するが、けっこう思い込みが強いのかもしれない。

Webで調べると、緑の党の解説にこう書いてある。

エコロジーに適合する社会を目ざす、従来の保革(左翼・右翼)対立を超えたドイツ連邦共和国の政党。「緑の人々」とも称される。東西ドイツの統一後、旧東ドイツの市民政治組織である90年連合Bündnis 90との合体により、1993年から正式名称を90年連合・緑の党Bündnis 90/Die Grünenとする。緑の党は、しばしば環境保護のみをテーマとする単一争点の政党と紹介されるが、これは不正確であり、エコロジーの視点からの産業社会のつくりかえ、福祉社会の構築、男女の平等、多文化社会の実現、平和政策など新しい総合的な社会構想や多様な政策を提案している。2002年に採択されたベルリン党綱領「将来は緑」では、「産業社会の持続可能なエコロジー的作り直し」と、教育や知識・情報へのアクセスの機会の平等、性間の公正、世代間の公正を含む「社会的公正概念の拡大」を主張している。さらに、2020年党綱領「尊重することと保護すること――変化が安定を生む」では、世界の平均気温上昇を産業革命前と比べて1.5℃に抑える目標を実現する気候保護、エコロジー的・社会的経済、多様性の観点からの社会的公正の実現を掲げている。

結局、理想主義者が多いのか。

日本にも似た感じがあるが、要注意だと思うぞ。

| hdsnght1957kgkt | 考えたこと | 20:38 | comments(0) | trackbacks(0) |

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