考えたこと2

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進化系統樹
Newsweekの記事に出ていた。
進化系統樹の大部分に誤りの可能性があるらしい。

進化系統樹というのは、たしか生物の教科書に載っていた。
どの生物がどこから分岐して進化してきたかということを表している。
でも、それは遺伝子の調査とは相容れないものもあるらしい。

遺伝子での調査が可能になる前は、骨格が近いものを同類としてきた。
普通のやり方だろう。

ところが、遺伝子を調べられるようになって、分子生物学というのが出てきた。
遺伝子配列の近いものが、進化の過程が近いということだ。
そういう分類の手法でみると、実は骨格上近いと考えられてきた生物が、系統樹の違う枝に属しているというような例が出てきている。
分子生物学的に見たほうが、地理的な分布との矛盾も少ないらしい。

この分類法で見ると、ネズミの仲間とされていたハネジネズミやマナティーは象と同じ系統になる。
結果的にはネズミみたいな形だが、違う進化の過程を辿った。

新しい解析技術が開発されると、それまで正しいと思われていたことを覆す。
そういうことは歴史上も繰り返されてきた。

天体望遠鏡ができて、天動説が地動説に変わった。
今まで当然のごとく太陽が動いていると思っていたら、逆だったということだ。
それが受け入れられるまで300年かかった。
これには、教会が絡んできたからだろう。

人類学が人類の起源を研究していたが、これも細胞の中のミトコンドリアを調べることで、アフリカが起源であることがわかった。
遺伝子から科学的に推論することで、これも決着がついた。

今回の進化系統樹は、分子生物学が正しいとわかっているので、もっと早く修正されると思うが…。

それでも、先人が積み上げてきた実績をそう簡単に覆せないのかもしれない。
この辺が人間のややこしいところだ。

純粋なアカデミズムは理系でも難しいのだ。

| hdsnght1957kgkt | 考えたこと | 22:37 | comments(0) | trackbacks(0) |

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