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2022.06.10 Friday
優先順位
官房長官が「できる限りの節電を」というお願いを出した。
それも今年の夏のことだ。 今から発電所を作らないといけない、とかいう事情があるのならわかる。 まだピークが2ヶ月先で、今から停電が予想されるのなら、まずは発電量を上げるのが常識だろう。 電力消費が多いのは工場などの生産設備。 それらを優先的に止める。 工場で電気を止めるということがどういうことか、官房長官はわかっているのだろうか。 3交代でやっている工場など、止める前から仕掛をできるだけ減らし、計画を立てて停電することになる。 単にその時間だけ止まるということではないのだ。 当たり前に動くということが、どれだけ大事なことか…。 止まっている原発を動かすとか、カーボンニュートラルのために止めると言っている石炭火力の発電を増やすとか、日本には選択肢がある。 それらを全て無視して、節電をお願いする、というのは頭がおかしいのではないか。 エネルギーコストはロシアの影響で価格が高騰している。 CO2を出さないということなら、原発だってある。 無駄に止めているとしか思えない。 動かすためには何が必要なのか、という議論はないのだろうか。 国内のリソースをすべて使って、その上での節電要求ならわかる。 優先順位を決めて、対策を実施するのが政治の役割だろう。 彼らには何が大事で、どういう説明が必要なのか、考えることさえできないのだ。 情けないことだと思う。 |
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