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2022.05.15 Sunday
自動車産業2040
日経がまとめた、自動車産業の2040年に向けての変化の宣伝を読んだ。
目次の見出しは以下のようなもの。 今から知っておくべき 自動車産業11の変化 【01】世界生産 →自動車産業の「台数成長」は終わる 【02】EV(電気自動車)→2040年に新車の半分はEVに 【03】自動運転 →2040年には「無人タクシー」が当たり前に 【04】ライドシェアサービス →無人タクシーの市場は100兆円規模に 【05】エンジン →エンジンが最後まで残るのは大型トラック 【06】ビジネスモデル →CASE はこれまでの自動車の価値の「全否定」 【07】マス・カスタマイゼーション →クルマは大量生産から多品種少量生産へ 【08】電子アーキテクチャ →世界の大手メーカーは統合ECU に向かう 【09】開発・製造 →完成車メーカーと部品メーカーの垣根がなくなる 【10】クルマの価値 →ソフトウエア・サービスで稼ぐ時代に 【11】販売 →販売はディーラーからオンラインへ 危機感を煽って売りたいという雰囲気もあるが、方向性としては正しいんだと思う。 都市部では自家用車というのはほとんど止まっている資産だから、有効利用するためにシェアリングは進むと思う。 うちの車など、動くのは週に1回程度。 それも数キロだから、もったいないといえばその通り。 電気自動車が18年後に半分になるとは思わないが、電池の技術がブレイクスルーして、インフラを作ることができれば、あり得るかもしれない。 でも、これはEVに強気すぎる予想だと思う。 自動運転はもう技術的にはだいぶいいところまで来ていると思う。 あとは法律関係の整備だろう。 無人タクシーで事故を起こしたときの責任はどうなるのか?ということだ。 自動車保険に依存している損害保険業界はしんどいと思う。 多品種少量生産になるとは思わない。 車のデザインなどどうでもいい、動けばいいという世代がシェアリングを推進するのだから、矛盾していると思う。 水平分業が進めば、完成品を作れる部品メーカーも増えてくるだろう。 しかし、車には安全保安という要素もあるので、そのあたりをどうするかという問題はある。 車の価値はソフトウェア・サービスというのは当たっていると思う。 そこが車の魅力でもあるから、自分のスマホの情報が安全にシェアリングの車でも使える、などというのは必須だろう。 販売もコスト減でオンラインになるだろう。 車の値段は自動運転などの付加価値がついて上がるだろうから、コストを圧縮しないといけない。 そのためにはディーラー網は維持しにくい。 ただ、整備などの拠点は必要だから、難しいところだ。 自動車業界の人たちにとっては悩ましい時代。 どうしていったらいいのかわからない。 自動車が基幹産業となっている日本では、本当に苦しい選択になると思う。 |
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