考えたこと2

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出生率低下
ツイッターの買収で話題のイーロン・マスク。
言わずとしれたアメリカのEV企業テスラや宇宙事業のスペースXの責任者だ。
彼は南アフリカ出身。
去年の10月の推定保有資産は3020億ドル(約40兆円)とあった。
想像を絶する金持ちだ。

そのマスク氏が日本の少子高齢化の状況に触れて、「当たり前のことをいうようかもしれないが、出生率が死亡率を上回るような変化がない限り、日本はいずれ存在しなくなるだろう」「世界にとって大きな損失となるだろう」と言った。

おっしゃる通り、算術的には当たり前のことだ。
どんどん高齢者が増えて、若い人たちの生活を圧迫し、そのせいで出生率が低下している。
いくら若い人たちを優遇しようと思っても、民主主義の数の原理で高齢者に負けてしまい、若者優遇の施策は実行されない。

本来なら、数の原理で選ばれた代表者が将来も考え、滅びないための選択をするべきなのだが、残念ながらそういう代表は日本にはいない。
現状の政策を批判するべき野党が、与党よりも高齢者ベッタリの考えだからどうしようもない。

人口という統計値は誰でも予測しやすいのだ。
マスク氏に言われなくても、わかっている人はわかっている。

1985年にフランスに出張した時、現地の駐在員に聞いた。
その人は3人子供がいたのだが、この国では、子供が3人以上いると列に並ばなくてもいいという。
堂々と横入りして、先にいろんな手続きを済ますことができる。
「なんで?」と聞くと「少子化対策」と言われた。
調べてみると、フランスの人口はゆるく右肩上がりになっていた。
移民を入れたりした効果もあるのかもしれない。
でも、85年当時でも子供3人いればいろんな優遇が受けられたとのことだった。

移民が少ない先進国はいずこも同じといえば、そうかもしれない。
80年代以降、世界は豊かになって、平均寿命が伸びた。
先進国はだいたい平均寿命も右肩上がりだ。

それでも、日本の場合は高齢者が生きすぎている(といえば語弊があるが)。
人口ピラミッドをみると、ものすごい尻すぼみになっているのだ。
この30年、経済発展もほぼゼロだったにも関わらず…。

マスク氏の言うように、岸田首相が本当に少子化に取り組んでくれればいいと思うが、どうも無理そうだ。
彼の頭の中には票集めしかないと思う。
見事なポピュリスト。

日本には滅びの美学みたいなものもある。
平家物語の世界。
そういう世界が何十年か後に実現するのかもしれない。

ぼくはもういないだろうが…。


| hdsnght1957kgkt | 考えたこと | 21:31 | comments(0) | trackbacks(0) |

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