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2022.05.10 Tuesday
オミクロンのウソ
医師で医療ジャーナリストの森田洋之氏が書いている記事を見た。
国立感染症研究所が各県に依頼して調査した結果。 広島県の結果で、オミクロンで重症ということで入院していた患者の7割が、実は軽症・中等症だった、ということだ。レポートの本文はこちら。 見るとたしかにそう書いてある。 オミクロンに感染した重症者24例の検討をした結果、9例が本当に重症で年齢中央値は70歳。 その他の15例についてはこう考察で書かれている。 「重症例として登録されていた中等症/軽症例15例:年齢中央値(範囲)は70(37-94)歳、男性10例、女性5例であった。全症例にワクチン2回の接種歴があった。重症登録されていた理由は、重症病床を利用したためであり、その理由は、基礎疾患やリスク因子によりCOVID-19の重症化の懸念があったこと、透析対応の可能な病床が重症病床しかなかったこと、重症例に付き添った軽症例等であった。」 この記事でも書かれているが、こんないい加減な報告でいいのだろうか。 例によってマスコミはこういう事実は報道しない。 ネットの上で明らかになっただけだ。 軽症や別の病気の対応のためのコロナ重症病床ではないだろう。 記事にはこうある。 「その根本の原因は、日本の病院の経営方針や意思決定が「病院の自由」で運営されており、国の管理が行き届きにくいからだろう。病院は基本的に全てのデータを国に出すわけではない。それを良いことに(現場の実態は国にはバレるわけないので)とにかく報酬の高い「重症」ということにしておこう、重症病床もとりあえず埋めておこう、という経営重視の姿勢がまかり通っているのだろう(緊急整備されたコロナ報酬では特に)。」 国民にこんな不自由を強いておいて、未だに金儲けをしているのが実態。 外食業界やホテル、運輸などの業界にこれだけ不自由を強いておいて、当の医療がこんな状態。 なぜこんなことがまかり通るのか…。 日本の医療は根本的にやり直す必要があるのではないか。 |
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