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2022.05.08 Sunday
エイヤ
「おっさんビジネス用語」という言葉、初めて聞いたが何となくわかる。
そういう記事があった。 ハッシュタグをつけて、盛り上がっているらしい。 実際、この記事のなかで共感する言葉はほとんどないのだが、「エイヤ」だけはよく使った。 ビジネス用語というだけあって、なぜか学校法人では使わなかった。 まわりの雰囲気というやつだろう。 「エイヤ」というのは、思い切ってやる、という感じだ。 いろいろと議論したあと、結局は「エイヤでやってみよう」という感じで使う。 1979年に会社に入ったときには違和感があったが、結局は会社の中で使う機会が多いから必然的に使えるようになった。 当たり前だが、仕事には納期がある。 OEMの仕事だと、それはほとんどの場合、調整不能な納期になる。 いろいろ考えてみても、納期が決まっているからどれかの案を実行しないといけないのだ。 これが部品メーカーの宿命。 そういう時に「エイヤ」が登場する。 関係者で打ち合わせなどをしていても、時間が迫ってくると誰ともなく「エイヤで決めよ」という言葉が出る。 正解はわからなくても、アクションはしないといけない。 いつも正解は結果論でしかないのだ。 会社づとめをやめてから、「エイヤ」は使わなくなった。 そういうシチュエーションを共有するような仲間がいなくなったからだ。 おっさんビジネス用語というのは、要するに職場の符丁だ。 みんなの合意の上で使われる業界用語。 その職場を離れれば、使わなくなる。 そういう意味を共有することで、仲間意識を強化する。 符丁の役目とはそういうものだ。 今の若いビジネスマンにもそういうものはあるだろう。 ネットスラングなども、同じようなものだ。 昭和のおっさんにとっては、すごく懐かしい。 |
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