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2022.05.03 Tuesday
拓郎のラストCD
吉田拓郎といえば、ぼくらの中学高校時代のヒーローだ。
「イメージの詩」、「今日までそして明日から」、「間に合うかもしれない」など、今どきの人たちは知らないだろう。 広島フォーク村から出てきて、一躍メジャーに躍り出た。 フォークジャンボリーでもめたり、レコード会社を作ったり、時代の先駆者だったのかもしれない。 ぼくが中2でギターを始めた頃に出てきた。 私小説風の歌詞が新鮮だった。 「僕は僕なりに自由にふるまってきたし 僕なりに生きてきたんだと思う だけどだけど自由もなく めいった気分になるのはなぜだろう」 とか 「これこそはと信じられるものが この世にあったろうか 信じるものがあったとしても 信じない素振り」 とか、中2病には響いたのだ。 「結婚しようよ」、「旅の宿」あたりから売れっ子になって、ちょっと路線が変わった。 「襟裳岬」でレコード大賞の作曲者にもなった。 あの歌詞や曲、だみ声での歌唱は独特だ。 その彼も去年コンサートをテレビで見たが、元気がなかった。 声を出そうとしても、出ないという感じ。 今回出すのは、1970年から52年の活動に終止符を打つアルバム。 タイトルが「ah-面白かった」。 拓郎らしい終わり方。 コロナがなければ、ラストツアーをやっていたのだが、断念したとのこと。 ぼくは「元気です」「人間なんて」を持っていたはず。 探せばあるだろう。 もちろんLPレコードだ。 ぼくが中学や高校、大学で聞いたアーティストがどんどん引退していく。 人間、75歳を超えるとやっぱり現役ではいられないらしい。 ぼくもあと10年くらいでおしまいだ。 達郎の新譜も予約したし、拓郎のラストアルバムも予約した。 達郎はまだラストアルバムとは言っていない。 69歳だから、まだ頑張るのだろう。 小田和正が74歳。 もうぼちぼちという感じだ。 この世代はまだストリーミングというより、CD購買層だろう。 どれくらい売れるのだろうか…。 |
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