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2022.02.28 Monday
ソニーの自動運転
プレイステーションにグランツーリスモというゲームがある。
ぼくはもう長いことビデオゲームはしていないが、有名なゲームで名前は知っている。 サーキットを走るリアリティを追求した動きのゲームだ。 ソニーはそのグランツーリスモでAIを強化学習で鍛え、自動運転技術への応用を考えているとのこと。 自社のゲームだから、そこで練習を積み重ね、上達することはできるだろう。 さらに、それを「ネイチャー」で論文発表し、科学的に価値を認められた。 実在するコース、実車での挙動を再現して、そのゲームでAIを鍛えた。 ソフイ−と名付けられたそのAIは、プロのレースドライバーも練習走行に使う「グランツーリスモSPORT」で一番になった。 プロのレースドライバーは、すごく繊細なコントロールを行っている。 昔、トヨタの技術者から聞いたことがある。 実際にレーサーにコースを走ってもらって、その時のデーターを見てびっくりしたらしい。 ベタ踏みするのではなく、Gに応じて繊細にアクセル開度やステアリングをコントロールしているのだ。 ソフィーは、今回の強化学習で、200万〜300万キロに及ぶレース経験を積んで成長を遂げた。 200万キロというと、鈴鹿サーキット35万周。 1周1分半としても、1年間休みなく走っている計算だ。 それだけ走れば、上手くなるだろう。 これをソニーのEVに積んで自動運転すると、上手に運転できるのだろうか。 サーキットを走るのではないからそこは難しいだろうが…。 もともと将棋や碁はそれを再現するゲームがあって、それを用いて強化学習が出来たから、AIが強くなった。 ゲームというエンタメ領域が、AIの開発に使えるということだ。 マニアックに、現実のサーキット走行を模するために、ソニーが作ってきたグランツーリスモ。 これが自動運転のAIに使えるとは、開発当初は思ってもみなかっただろう。 グーグルなどに先を越されてきたAIの開発だが、ソニーが名乗りを上げた。 自社のEVに搭載するだけではなく、自動車メーカーに売ることも視野に入れているのだろうか。 ロボットなどの制御にも使えるのだろうか。 画像センサーに次いで、ソニーに未来が見えてきた。 |
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