考えたこと2

2024.9.24から、今までhttp:で始まっていたリンクが、https:に変わります。申し訳ありませんが、リンクが見られないときは、httpsに変えてみてください。
CALENDAR
<< April 2025 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 >>
+RECENT COMMENTS
+CATEGORIES
+ARCHIVES
+PROFILE
+OTHERS
サ店
サ店というのは、喫茶店のこと。
この言葉ももう死語に入りそうだ。

ぼくらの若い頃は、スタバやドトールというようなコーヒーを売るチェーン店などなかった。
だいたいが喫茶店という独立したお店。
チェーン店もあるにはあったが、全国規模のチェーンなど少なかった。
その土地々々でオーナーがいて、開業しているというパターン。

コーヒーを飲むというだけでなく、そこで時間をつぶすという感じ。
商談をしたり、待ち合わせに使ったり、デートの途中で入ったりする店だった。
中にはジャズ喫茶のように、音楽を聞かせる店もあり、中では小声で話さないと怒られる、という店もあった。

ここ数年はカフェというのが増えてきて、家の近所にも1軒できた。
コーヒーの専門店という感じのお店。
まだ行ったことはない。

女子大生が履歴書の趣味の欄に「カフェ巡り」と書くことも増えた。
そういえば、実家の最寄りの岡本駅の前にある「ユニーク」という喫茶店は、「カフェ・ド・ユニーク」という名前になっていた。
レンガ造りの外観にして、立地もよく、まだ「サ店」をやっている。

昭和のぼくらの感覚では「サ店でも行って時間つぶすか」という感じ。
その感覚からわかるように、サ店はそれほどオシャレな店ではない。
どちらかというと、野暮でもOKで、ソフトドリンクで時間がつぶせればいいのだ。
そういうサ店はどんどん減っている。

東京商工リサーチの調査結果では、2021年の喫茶店の休廃業・解散は始めて100件に達し、過去最多だ。
記事にはこうあった。

「2021年の「喫茶店」の休廃業・解散が初めて100件に達し、過去最多を記録したことが東京商工リサーチの調査でわかった。
 大手チェーンや「コンビニコーヒー」との競争に加え、昨今の輸入コーヒー豆の高騰も痛手となった。コロナ禍で生活様式が変化し、商談や「時間つぶし」、「勉強」などの需要も減っている。先行きが見えず、債務超過に転落する前に廃業を決断したとみられる。
 オミクロン株の流行拡大で、1月に入り「まん延防止等重点措置」が東京などに適用された。在宅勤務が増え、需要回復は期待できない。2022年は廃業だけでなく、息切れによる倒産増の可能性も高まっている。」

コーヒーがほしいだけなら、コンビニでも安く買える。
ちょっと奮発すればスタバやドトール、タリーズ、サンマルクなど、従来の喫茶店とは違った店ができた。
喫茶店というのは、ちょっとゆったりとして、話をするとか、商談するとか、まれには勉強するとかいうことが出来るところだった。
座席のあるチェーン店とはちょっと違うのだ。

まあ、これも昭和とともにどんどん滅んでいくのだろう。
カフェ、というような名前で生き延びようとしているところもあるが、やはり似て非なるものになる。

オミクロンの蔓延防止措置で、また喫茶店にも冬の時代。
国や自治体がその首を絞めている。

いい加減にしてほしいものだ。





| hdsnght1957kgkt | 考えたこと | 20:04 | comments(0) | trackbacks(0) |

コメント
コメントする









この記事のトラックバックURL
http://hdsnght1957kgkt.blog.bai.ne.jp/trackback/239637
トラックバック