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2022.01.15 Saturday
推し活
90年代半ば以降に生まれた人たちがZ世代。
今16〜26歳。 その上がミレニアル世代(80年代半ば以降)で、27〜38歳。 いずれにしても、若い人たち。 ちなみにぼくらはしらけ世代や無気力世代(無気力、無関心、無責任)とか言われた。 古い話だ。 Z世代の消費傾向は、アニメキャラクターやアイドル、声優などを消費を通じて応援する傾向が強いらしい。 しらけ世代のぼくらは、アニメといえば小学生のもので、当時は大人も楽しめるアニメなどなかった。 クールジャパンとか言われて、アニメ人口が増えたのはたしかにぼくらの子供の世代。 うちでは長男はミレニアル世代で、次男はギリギリZ世代という感じ。 日経クロストレンドの記事によると、Z世代の35.6%が「推し活」消費を楽しんでいるとのこと。 「推し活」というのは、その「好きなアニメキャラクターやアイドル、声優などを応援する活動」。 そういえば、今の大学生でも卒業して声優の養成スクールに行きたいとかいう人もいる。 ぼくらの時代は、声優の専門学校などなかった。 アニメの声優がリアルでライブをやったりするイベントもあるし、ファンクラブもある。 それだけアニメの関連市場が大きくなった。 ミレニアル世代は「推し活」は19.6%しかないのだから、やはりZ世代は「推し活世代」といえる。 SHIBUYA109という渋谷の商業施設で、アニメやアイドルなどのグッズを購入できる。 そういうところで、推し活消費をするのだ。 架空のアイドルは年を取らない。 今でもぼくらの世代にとっては、鉄腕アトムや鉄人28号、エイトマン、サイボーグ009、リボンの騎士、魔法使いサリー、ひみつのアッコちゃんなどは、ある意味アイドルだ。 サイボーグ009やひみつのアッコちゃん、鉄人28号は最近映画化されたが、あまりヒットしない。 本質的に、ぼくらが見たアニメは子供のものだと思っているからだろう。 アニメ創世記の手塚治虫や石ノ森章太郎などは、ある程度そういう思いで割り切っていたと思う。 男子のアニメはSFだった。 女子のアニメはわりと生活に密着していたから、まだやりやすいが、出てくるのが子供ばかりだから、実写には向かない。 リボンの騎士などはやっぱり宝塚だろう。 今のアニメは、千と千尋みたいなファンタジーはあるものの、学園モノとか、「君の名は」みたいな実写プラスCGでできそうのものも多く、当然最初からティーンエイジャーあたりを中心にはするが、全般的に大人をターゲットに作られている。 アニメはそういう進化をしてきたのだ。 今の若い人たちは、SNSで映える写真をアップするということから逆算して消費する。 ライトアップなどのイベントが増えたのも、「バエ」のためだろう。 「推し活」という消費ができるというのは、それだけいろんな情報が手に入るという時代。 これもネットの影響だ。 ネットは消費の形も変えていく。 |
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