考えたこと2

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地上波に思う
年末で息子たちが帰ってきて、付き合いで地上波を見た。
「運動神経悪い芸人」という枠ができている。
ナイツの塙とか、麒麟の川島、フットボールアワーの後藤などがその枠に入っている。
12月30日のゴールデンアワーに放送しているのだから、かなりの視聴率が見込めるコンテンツということだ。

それらの運動神経が悪い芸人がハンドボールやソフトボール、卓球、水泳、バスケなどをやる。
まあ、本当に下手なのだろうが、それにしてもこれはわざとだろう、という感じ。
あまりにも下手すぎて、笑ってしまう。

昔と違うのは、その「運動神経悪い芸人」たちがお互いにそのVTRを見て、何のてらいもなく笑って、ツッコミを入れているところ。
別に運動神経が悪くても、それがどうした、という感じだ。

昔はシャベクリやコントをやって笑わせていたが、今は「運動神経が悪い」ことを売りにしている。
どちらかというと、悪い意味で生まれつきの才能であり、芸ではない。
ぼくらの若い頃は、それは恥ずかしいことだった。
今はそれをネタにして、ギャラがもらえるのだ。

面白くないことはないが、何だかなあ、という感じ。
誰かが、何かをできないことを笑う、というのは感覚的に抵抗がある。
だからこそ、本人たちがそれを笑い飛ばさないと、笑えないのだろう。
あの番組、運動神経が悪いということを、当の本人が恥じていたら成立しないと思う。

でも、笑いとしてはイージーで、あまり上等なものではない。
考え抜いたネタで、演じているわけではないからだ。
脚本もなく、ぶっつけ本番。
衣装はジャージだから、安い。
借りるところも、体育館とか、運動場でOKだ。

やる方も、もともと運動神経が悪いのだから、やりやすい。
いつもより、ちょっと派手にその悪さを目立たせればいいだけだ。
場合によっては、本気でやるだけでもいい。

何人か有名な芸人が入っているが、それ以外はギャラが安い芸人で済む。
事前の打ち合わせもほとんど要らない。

要するに、すぐに作れて、笑いが取れる番組が作れるのだ。
こんなことをやっていて、いいのだろうか。

何回か書いたが、大宅壮一はテレビが出てきたときに「一億総白痴化」と言った。
低俗なテレビを見るくらいなら、本を読めという意図だったのだろう。

でも、その大宅壮一もあの番組を見たら腰を抜かすだろう。
貧すれば鈍するで、テレビ局もスポンサーがなくなり、金をかけずに番組を作らないといけないから、こんな番組を量産する。
テレビに出る方も、ほとんどが30代、40代以上だ。
若い人たちはテレビを見ない。
見ないから、スポンサーがつかなくなる。
悪魔のサイクルに入っている。

こんなことをやっていて、いいのだろうか。




| hdsnght1957kgkt | 考えたこと | 22:21 | comments(0) | trackbacks(0) |

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