考えたこと2

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講談社とアマゾン
講談社とアマゾンは長らく緊張関係にあったらしい。
日本では、書籍や雑誌の流通システムは取次の会社を通していたが、最近は取次が中抜きされるようになったきた。
さらに、書店の数が減って、アマゾンが通販で存在感を持ち、出版社からアマゾンが直接読者に販売するというルートも増えた。

出版社の中では、講談社はかたくなにアマゾンとは一線を画してきた。
しかし、今年の9月についにアマゾンと直接取引に踏み切ったとのこと。
講談社も、長いものには巻かれろということになったのだろう。

誤解を恐れずに言えば、日本独特の流通形態が外資によって効率化されたとも言える。
以前は注文しても1〜2週間待たされる状況だったのが、アマゾンなら翌日に届くという例もある。
取次を中抜きすることで注文する方も良くなったのだ。

知らなかったが、週刊誌の電車の中吊り広告も減っているらしい。
そう言えば、以前より見る機会が減ったように思う。
主要4誌(週刊文春、週刊新潮、週刊ポスト、週刊現代)はすでに中吊り広告を止めたとのこと。
なぜかというと、みんなスマホを見ているからだ。
一部の電車では動画コンテンツを流しているということもある。
こんなところでも、アナログからネットメディアへの動きがあるということだ。

大手の出版社の業績も好転している。
引っ張っているのは、電子コミックを中心とする電子書籍。
流通経路が決まり、海賊版も減ったのかもしれない。
息子が大学生の頃は、よく家のパソコンでコミックを見ていたのを思い出す。

今回の講談社のアマゾンとの直接取引は「講談社現代新書」「ブルーバックス」「講談社学術文庫」のすでに発売しているものだけだという。
しかし、いずれは全面的になるのだろう。
それだけ出版社の今までのビジネスは、ピンチになっているということだ。

たしかに、ネット上には無料の文字や写真が溢れている。
それらを見たり読んだりしていたら、本など買って読む暇はない。
特に、雑誌などは多くは広告がらみの記事も多い。
趣味の雑誌など、新製品の紹介とか、こんなふうに使っているというようなものだから、完全にネットで代替えできる。
よく考えたら、雑誌の役割の多くの部分はネットに取られる運命なのだ。

ぼくはSNSでヤマハやローランド、コルグなどの楽器メーカーをフォローしている。
新しい製品が出たら教えてくれるし、Youtubeで気になる製品のレビュー動画を探せばすぐに見つかる。
なかには金をもらってやっているような怪しいやつもあるが、それはチャンネル登録者数や「いいね」の数などで判断できる。

そう思うと、雑誌の生き残りはとてもむずかしい問題だろう。

出版業界は頭が痛いだろうなあ。



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