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2021.12.15 Wednesday
おかげさま
「おかげさま」という言葉がある。
感謝を表す言葉で、昭和の時代劇にはよく出てくる。 最近はあまり使う場面がないが、何かうまくいって、他人からそのことを言われた時に「おかげさまで」などという場合が多い。 自分の努力だけではなく、「何か」の力だということを伝えているのだろう。 それはある種宗教的なものだ。 西洋で言うと「神のご加護で」というようなニュアンスのように思う。 こないだチャンスの神様のことを書いたが、人生も終盤になると、「運と縁」というものが大事なのだと思わされることが多い。 ぼくが今の仕事を続けられているのは、本当に「運と縁」のおかげだと思う。 最初に入った会社の仕事は、振動騒音の実験だったし、そこから設計に行って、さらに技術企画という部署で図面の仕事をした。 そこから学校法人に転職して、PC教室の仕事を経てキャリアの仕事になった。 どの部署も、自分からやりたいと言って変わったわけではない。 行った先である意味やった結果がこれだったということだ。 二度目の退職をして、今の仕事を初めた。 これが最後の仕事だと思う。 振り返れば、やっぱり「運と縁」だ。 結果論とも言える。 自分のキャリアを考える時に、一番大事なのは目の前の仕事を一生懸命やることだ。 それが結果的に自分をいい方向に向かわせてくれるのだと思う。 逆説的だが、チャンスの神様を捕まえるには、変わることばかりを考えていてはいけないのだろう。 その時期が来るまでは、目の前の仕事を一生懸命やることが必要なのだ。 そうすることが「おかげさま」を招くのだと思う。 |
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