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2021.12.12 Sunday
名門女性誌
女子大生のバイブルと言われた女性誌が不調らしい。
月間の女性誌は2020年に3年連続2桁減。 「ミセス」「andGIRL」とかが休刊し、「HERS」月刊間をやめ季刊誌に変更。 「JJ」は月刊をやめて不定期刊行になった。 なかでも、「JJ」はドル箱事業だったとのこと。 女子大生の媒体接触率は100%近い時期もあったらしい。 例によって2010年くらいから広告主離れが加速し、出せなくなったとのこと。 知らなかったが、ファッション誌は1号あたり数千万円の制作費がかかるらしい。 カメラマンやヘアメイク、スタジオなど経費が大きいのだろう。 これも例によって「JJ people」というWebマガジンになった。 毎回SNSのインフルエンサー1人を特集している。 結局出版業がWebの人を紹介する事業になったということだ。 「JJ」の資産である、インスタグラムやツイッターのフォロアーをどう生かしていくか、ということだろう。 Youtubeの動画コンテンツで広告費を稼ぐ手もある。 キャバクラ嬢向けの「小悪魔ageha」(そんな雑誌のジャンルがあるとは知らなかった)は、雑誌からWebコンテンツに変更し、キャバ嬢のメイクなどをとりあげて、動画配信して儲けている。 若い人たちはアルバイト等で儲けたお金を使うのにシビアだ。 欲しいものはたくさんあっても、一人ずつ違う。 多様化した欲望に対応できるのは、Youtubeやインスタグラムなどの画像メディアなのだろう。 本屋がどんどん潰れ、雑誌を買うのはコンビニになった。 窓際に雑誌を並べて、立ち読みする客を見せていたコンビニも、雑誌の売上の減少が続いているらしい。 要するに、日本中で書籍の売上が減っているのだ。 窓際を日用品にしたり、イートインにしたりする店舗も多い。 雑誌離れが起こっているのだ。 たしかに、昔買っていたギターマガジンも今は買わない。 定期購読する雑誌はなくなった。 そういう情報はネットで見られるようになったからだ。 今はYoutubeで自分に合ったギター講師を見つけることもできる。 お気に入りのメーカーをSNSでフォローしておけば、新製品の宣伝はすぐに見られる。 新製品は、1ヶ月もすればレビュー記事が出る。 メーカー側もユーザー確保のためにメルマガを出したりしている。 大手の楽器店は、ECサイトになって、中古も新品も探すことができる。 そういう時代に、わざわざ雑誌を買わなくてもいい。 「Seventeen」は年間数回の発刊で、読者のターゲットも中高生と若い。 だから、デジタルシフトも早かった由。 ファンのコミュニティを作るために、毎週のようにライブ配信を実施して、コスメの紹介企画などもやっているらしい。 セブンティーンモデルが歌って踊る、有料公演もやる。 結局はどういうコンセプトでネットメディア化するかだろう。 出版業界の生き残りも厳しい。 |
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