考えたこと2

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同期の訃報
新卒一括採用で同じ年に入った人を「同期」と言う。
他にも同期という言葉は使うことがあるが、同期入社の意味の同期は、ぼくのような昭和のサラリーマンにとって、なんとなく思い入れのある言葉だ。
47歳で転職した次の職場は4月で新卒と同じだったが、他の入職者は若かったので、同期というような感覚はない。
学校時代の同級生は、やはり同級生であり、「同期」ではない感じだ。

その同期がまた一人亡くなった。
男性の同期は20人ほどいたが、二人目になる。
今の基準でいえば、あまりにも早い。

畑は違うが、同じ会社を相手に仕事をしていたこともあって、同期では仲が良かった。

ぼくが辞めてからも何度か会った。
今年、初期の胃がんが見つかって、3月に再雇用を辞めて、その後もメンタル面のこともあり、入院していたとのこと。
命日は11月6日だった。
ご家族で葬儀は終えたのだろう。

家にも行ったことがある。
いつもギャグを飛ばしていたが、根はクソまじめなやつだった。
そのクソまじめさが災いして、当時会社がやっていたことに憤慨したりしていた。
会社時代に、何度か一緒に飲んで、ボヤキを聞いた覚えがある。
でも、家族が病気になったりして、会社を辞めることもできず、いろいろと悩んだのだろうと想像する。

ぼくが辞めた後も、メンタル不調で会社を休んでいたこともあったはず。

再雇用の仕事も、彼としてはあまりやりたくない仕事だった。
最後に会った時も、会社を辞めたら、仕事の関係で海外とのつながりもあり、そういうところの出先になってやれたらいいのだが、などと言っていた。
その夢はかなわないまま、亡くなってしまった。

昔の基準では若くないが、高齢化社会になった今、66歳は「若いのに…」という評価になる。
結局、仕事をするために生きたようなものだ、とか思われたりする。

ぼくの勝手な考えだが、彼にとってはそれでもよかったのではないかと思う。

気の毒だ、気の毒だと言われるのは、彼の本意でもないだろう。
心残りはたくさんあっただろうが、それはいつ死んでも同じことだ。
こちらにも、彼に関して心残りはある。

せめて、もう一度会って、今何を考えているのか聞きたかった。

それはぼくが彼岸に行ってからのことになる。

| hdsnght1957kgkt | 考えたこと | 21:16 | comments(0) | trackbacks(0) |

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