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2021.11.13 Saturday
定年の時期
ちょっと前にサントリーの社長が「45歳定年」という発言をして、ちょっと盛り上がっていた。
賛否両論でいろんな意見があるということだ。 ぼくは長い目で見て定年制は廃止されると思っている。 雇用の流動化を進めないと、日本は世界から置いていかれるばかり。 メンバーシップで、みんな仲良くやれていた時代は終わった。 もちろん、古き良き時代を懐かしむ気持ちはある。 ぼくもそういう世界で仕事をしてきたからだ。 今でも「同じ釜の飯を食った」人たちとつながっているし、それはいい思い出だが、これからの時代はそういうわけにはいかないだろう。 日本のデジタル化が進まないのは、アナログな仕事をしている人が仕事を変われないからだ。 民間では強制的に効率化を図ったりした。 「こういうやり方に変える」とトップダウンでやるということだ。 ぼくらもそういうことをやってきた。 そして、同じ仕事を少ない人数でできることはいいことだと思ってきた。 しかし、公的な部門では違う。 コロナで日本のアナログな仕事が表に出た。 保健所や厚労省などの仕事だ。 なんで今どきFAXや手書きで仕事をしてたのか、ということだ。 それは単に、今その仕事をしている人が切れないからだと思う。 人と仕事がひっついており、それが定年まで続くという時代錯誤な状態。 これが日本中の効率化を阻害しているのだと思う。 学校法人も似たようなものだ。 2004年に学校法人に転職した時、エラい人のパソコンのディスプレイがポストイットを貼るためのものになっていたのは、以前書いたとおり。 これが民間との違い。 役所の規制緩和も同じこと。 その規制にひっついて仕事をしている役人がいる限り、その規制はなくならない。 いくら政権がアドバルーンを上げても、一向に進まない。 アベノミクスの第三の矢は放たれずに終わった。 人と仕事がひっついている限り、この状態は変わらない。 そして、定年が遅いほど、この悪循環は続く。 だから、45歳定年というよりも、「いつでも定年」と言ってほしい。 それが若い人たちのやる気を出させるためにも、必要だと思う。 |
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