考えたこと2

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抹茶と終戦
母の実家では終戦のその日に抹茶をたてた。
母は3人姉妹の真ん中で、その日のことはもう覚えていない。
一番下の叔母さんから聞いた話だ。

叔母さんは当時尋常小学校だったはず。
終戦の日も学校はあった。
その時はまだ今の神戸駅の近辺に住んでいたらしい。

学校から帰ってくると、両親が抹茶をたてて頂いていたという。
母はもう旧制中学だったら、叔母さんが帰ってきたときには、まだ学校から帰っていなかったのかもしれない。

当時、叔母さんはなぜ抹茶をたてているのか?と聞いたら、戦争が終わったんや、と言われたという。
神戸だったから、戦時中は灯火管制もあっただろうし、モンペ姿でいたのだろう。
それらがもうなくなる、などと思ったのだろうか。

叔母さんに、なんで終戦の日に抹茶を立てたと思うかと聞くと、終戦という変わり目やから、そういう重要な出来事があった日は抹茶をたててた、という返事だった。

うちでは、抹茶をたてることなどなかったが、母に聞いたら、自分はお茶は習っていたという。
そんなことは全く知らなかった。

抹茶をたてさせたのは、ぼくが小学校1年の時に亡くなった母方の祖父。
設計事務所をやっていて、司法書士も持っていたらしい。
5歳の時まで祖父の家の敷地内に住んでいたから、ぼくは祖父には可愛がってもらったと思う。

残念ながらぼくが生まれてからは、祖父の家で抹茶など飲んだ覚えはない。
幼稚園児に飲ませるようなものではなかったのだろう。

どんな思いで祖父や祖母が抹茶をたてたのか、聞いてみたかった。

もうそれには手遅れだが…。

| hdsnght1957kgkt | 考えたこと | 23:16 | comments(0) | trackbacks(0) |

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