![]() |
2021.09.14 Tuesday
蔦屋書店
TSUTAYAを運営している会社は、CCC(カルチャー・コンビニエンス・クラブ)という。
ビデオレンタルのショップで伸びた会社。 ビデオからDVDまでは良かったが、オンデマンドになってもうレンタルショップは流行らない。 ビデオ以外にコミックやゲームソフトなどの中古の流通などもやっていたが、店舗はしんどかったと思う。 うちの近所の店も閉店した。 そこを店舗で使っていたTカードを使い、ポイントの商売で盛り返した会社だ。 Tポイントはいろんなところで使えて、顧客情報が手に入ったりするから、一時はいろんなお店が使っていた。 ファミリーマートやドトールも使っていたはず。 しかし、これも電子マネーができて、そちらのポイントに食われた。 どんどん使えるところは減っているはず。 ある意味、CCCはアナログなもの(ビデオ、DVD、コミックなど)とデジタル(オンデマンド、ポイントカード)の間で頑張っていたが、インターネットの専業に客を取られていったということだろう。 そのCCCがシネマコンプレックスみたいなブックコンプレックスというような本屋を開いている。 CCCは2020年に国内書籍・雑誌販売額が過去最高を更新したという。 紙の出版全体の市場規模は16年連続で縮小しているのに、CCCは20年足らずで約4倍に成長して、丸善や紀伊国屋を抜いているとのこと。 アナログへの回帰が成功したという格好だ。 その象徴が渋谷の代官山の蔦屋書店。 書籍やDVDだけでなく、深夜まで営業しているラウンジやスタバ、旅行代理店のカウンターなどを備えたコンプレックスだ。 敷地内に植物をたくさん配置し、居心地のよい作りで、文学、音楽、料理、旅、車などの分野に詳しい「コンシェルジュ」が選別した本が並んでいるらしい。 なんと、できる前は1日あたりの通行料が1500人程度だったのに、今やコロナ前の平日で約1万人が押し寄せる名所になっているらしい。 一度行ってみたいものだ。 そのCCCが函館に作った函館蔦屋書店。 こちらもカフェや本に加えて生活雑貨、コスメショップやヘアサロン、アパレル雑貨の店も入っている。 これからの時代のスタンダードを目指すという触れ込み。 ホームページには函館蔦屋書店とは、 もう、商業施設をつくるだけで、地域がいきいきとする時代ではありません。 買い物だけならネットでもいい。求められているのは、ゆっくりと過ごせる空間でした。 本とおいしいコーヒーがあって、家族や友達とおしゃべりしたり、子どもたちもワイワイできる場所。 学校や職場以外の、いわゆる第三の活動の場としても使える。 働く人たちが、お客さまと名前で呼び合うようないい距離感もできる。 ものを買う場所は、ヒトもコトもつながる場所であるべきだと思います。 函館蔦屋書店がめざすのは、これからの時代のスタンダード。 地域のみなさんが気持ちよく過ごせる”居場所”になります。 と書かれている。 ネットに勝つために、ゆっくり過ごせる空間を作ったということだ。 蔦屋書店が新しい書店を作るのだろうか。 |
![]() |