考えたこと2

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パートさんの力
以前会社づとめをしていたとき、たくさんパートさんのお世話になった。
実際、主婦のパートで長いこと来てもらっている人たちは、わりとよく働く。

メールが浸透する前、会社の連絡手段は電話とFAXだった。
それが大量に毎日届く。
90年代はそういう時代だった。

毎日5時以降に来たFAXを朝から整理して、送付先の分だけコピーを取って、各課に昼頃に1回配りに来る。
ウナウナとか書いてあるものは、早く持ってきてくれたりした。
ウナという言葉もメールの浸透で死語になったなあ。

当時ぼくは設計にいたので、出先の技術担当から毎日大量にFAXが届いた。
配達のたびに50枚程度の紙の束がドンと置かれる。
それにペンでコメントをつけて、担当者に振り分け、配っていく。
その仕事と電話応対で5時までかかっていた。
そこから自分の仕事が始まるという感じ。

長いパートさんになると、10年以上という人もいた。
そういう人は会社の人事関係もよく知っていて、誰の力が強いか、誰の機嫌を取っておくことが重要かを忖度して行動するようになる。
下手をすると、正社員でも知らないようなことも知っていたりする。
おまけに、パートさんのコミュニティの中でいわゆるボスになっていくことが多い。
ボスにはいろんなところから、情報が集まるのだ。

ところが、社員はあまりそういうことが見えないし、自分とは関係ない世界なので放置することになる。
わかっていても、アンタッチャブルにしてしまう。
そして、そういうボスは仕事以外のところで派遣社員に文句をつけたりするようになる。

ぼくの周りにはコンピューターで製図をする仕事などで派遣の人がいた。どちらかというと、若い女性が多い。
パートさんたちも、正社員には何も言わないのだが、派遣社員となると自分たちと同じような境遇と考えて、そういう女性に陰口を言うようになる。
格好が派手だとか、態度が悪いとか…。
当たっているところもあるのだが、ここまで来るとやりすぎだろう。

一見優しそうな中年のおばさんだと思っていたら、裏では怖いボスだという噂を聞いて驚いたこともある。
ニホンザルの集団のように、ちゃんとボスが自然とできるのだ。

ぼくは直接見聞きしたわけではないが、そういうボスに来年は契約しませんというと、次の日から怒って来なくなった、という事例もあったらしい。

こないだ来た卒業生が5ヶ月で仕事を辞めたいという。
その原因の大きな部分が、一番高齢のパートさんにいじめられる、ということだ。
一度何かで目をつけられると、何かと注意される。
新入社員だから、優しく注意してあげたらいいのだが、それが非常にきついらしい。

こうなると、もう害毒なのだが、店長やスタッフもそれを黙認してしまう。
隠然とした力を持ち始めるのだろう。
女性ばかりの職場ということもあるかもしれない。

パートさんはもちろん仕事を支える大切な労働力だが、こういうこともある。
同じようなことは欧米でもあるのだろうか…。



| hdsnght1957kgkt | 考えたこと | 20:23 | comments(0) | trackbacks(0) |

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