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2021.08.11 Wednesday
AIはそれほど賢くない?
Wall Street Journalのハイテク担当コラムニストが「AIはそれほど賢くないのはなぜ?」というコラムを書いていた。
一部のAIの技術者や研究者は、深いレベルの知識を身につけると「AIに知的なところは一切ない」という結論に達するらしい。 特に実際の生物学的な「知能」を理解する人ほど、そうなるという。 所詮はAIといえども機械だということなのだろうか。 ぼくらはAIがネコを見分けられるようになったとか、過去の履歴からオススメの商品を選んでくれるとかいう結果しか知らされない。 でも、それらが完成するまでには、いろいろと苦労があって、とてもAIが知性的だとは思えないという結果が続いているのだろう。 だから、機械学習をいくらしても、人間のように「考える」というようなことは起きていないと断言できるようになるのだ。 たしかに特定の分野では、AIの活用は大きな効果を生む。 こないだ見たが、画像を見てガンを発見するような分野はAIの得意なところ。 たくさんの画像データーを学習させると、きっとその道のプロを超えるくらいになる。 少なくとも2,3年ガンの診断をしています、というような素人は、楽に追い越せると思う。 だからこそ、まだまだAIの開発投資は終わらない。 ぼくは今回のAIブームで機械学習や、人間の脳神経を模したアルゴリズムを作る技術が出てきたときには、今度こそ人間を超える可能性が出てきたと思った。 なんと言っても、将棋などどう考えてコンピューターが強くなるのかわからない、というぐらいだ。 今ではコンピューター同士を延々と対戦させて、強くさせていくという。 そんなことを聞いたら、いずれコンピューターが知性を持つ日も来るのではないかと思った。 でも、それはどうやら間違いだったようだ。 もちろん特定の分野ではどんどんAIが強くなっていくだろう。 でも、どこかで飛躍的な進歩があって、突然AIが自分の意思を持つということはないようだ。 シンギュラリティはまだまだ来ない。 ということは、コンピューターが人間を支配するというディストピアは、まだ来そうにない。 それは良かったのだが、今度は人間がどんどんバカになっていっているような気がしだした。 そっちのほうが、ディストピアかもしれない。 |
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