考えたこと2

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石炭火力廃止?
G20で石炭火力発電を廃止することについて、合意が得られなかったということだ。
中国、ロシア、インドとの交渉が難航していたらしいから、その3国が反対したのだろう。

温暖化を防止するというが、ロシアなどの寒い国にとっては、温暖化は悪いことではない。
むしろ適切な温暖化はいいことだ。
シベリアの開発も進むだろう。
北極海も航行できるようになってきたし、ロシアにとってはラッキーだ。

また、石炭が安いということもある。
実際、2018年の経産省の記事には以下のように書かれている。

「石炭は、安定供給や経済性の面で優れたエネルギー源です。 ほかの化石燃料(石油など)にくらべて採掘できる年数が長く、また、存在している地域も分散しているため、安定的な供給が望めます。 また、原油やLNGガスにくらべて価格は低めで安定しており、LNGガスを使った火力発電よりも、低い燃料費で発電できます。」

実際、中国など安い石炭火力発電の設備を途上国に輸出したりしている。

日本のクリーンな石炭火力発電は排ガスがきれいなものだ。
同書によると、「たとえば、横浜市にある磯子石炭火力発電所は、「クリーンコール技術」とよばれる技術を活用し、大気汚染物質の排出を大幅に削減しています。2002年のリプレース(建て替え)前に比べると、窒素酸化物(NOx)は92%、硫黄酸化物(Sox)は83%、粒子状物質(PM)は90%減っています。」

また、主に途上国で使われている石炭火力発電を日本の技術のものに変えることで、日本全体のCO2排出量に当たる量を減らすこともできる。

「ちなみに、日本で商用化されている最高効率の技術(USC:超々臨界圧)を、中国やインドといったアジアの国々と米国の石炭火力に適用すると、CO2削減効果は約12億トン(11.8億トン)にのぼるという試算があります。これは、日本全体のCO2排出量(約13億トン)に匹敵する規模です。」

エネルギー安全保障の面からも、石炭を利用せざるを得ない国もあるのだから、日本は簡単に「石炭火力発電を廃止」などと言ってはいけないと思う。
小泉進次郎は国際会議で単なるエエかっこしいを演じたいから、何でも欧米の言う通りにする。
本当に国益を考えているのだろうか。

原発政策といい、石炭火力発電廃止といい、やってることがどこかの国の回し者みたいに見える。
もっと現実を見て、正しい判断をすべきだ。
日本みたいに国土が狭く、山が多く、再生可能エネルギーに向いていない国で、いきなり再エネを増やすなど到底無理。

日本には技術があるのだからまずはそれを使って、技術開発はしたらいいと思う。
でも、実際にどれだけのコストがかかるのか、それを誰が負担するのか、明確にすべきだろう。

このままなら、中国やロシアの何倍もの電気代を払わないといけなくなる。
産業の競争力はなくなり、日本から出ていく。
そして雇用はなくなり、必然的に日本は貧しくなる。

そういう選択肢を選ぶつもりなのか…。


| hdsnght1957kgkt | 考えたこと | 20:32 | comments(0) | - |

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