考えたこと2

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ワンサイドゲーム
野球人口が減っていることについては何度か書いたが、高野連の有り様を見ていると、もう日本の野球は時代遅れという気になる。
最近は年少の子どもたちのチームには女子も入っているらしい。

プレイヤーの絶対数が減ると、試合も減り、チームも減る。
女子を入れてもサッカーの方が人気がある。
プロ野球のテレビ中継もなくなったし、高校野球もどうなってるのかわからない。
子供の絶対数が減っているから、仕方がないのか。

「少年野球は盗塁禁止に」という記事を見た。
何で盗塁を禁止するのかと思ったら、ワンサイドゲームを避けるためだという。
相手が弱いと、監督が盗塁の指示を出して、一方的に走り回って大量得点をしてコールドに持ち込むらしい。
相手のピッチャーの球数を増やすという目的もあるという。

長い引用になるが、記事にはこう書かれている。

「日本の少年野球指導者は永年、こういう野球をしてきた。弱いチームとみると、とにかく走って撹乱し、エラーを誘う。きついヤジも平気で飛ばす。そういう形で、早々に勝負を決してきたのだ。

少年野球チームの減少とともに、実力格差も目立つようになり、こうしたワンサイドゲームが増えている。

実は、日本の少年野球は国際大会でもこういう試合をしてきた。野球が普及していない途上国の代表を相手に、立ち上がりから出塁しては盗塁、得点を繰り返す。国際大会では「球数制限」がある。攻撃が延々と続けば、相手チームは投手を交代せざるをえなくなる。早々にコールド勝ちをするのだが、しばしば日本の監督は相手チームの監督から抗議される。

「確かにお前たちは強い、でも、俺たちはお前たちのような野球は絶対にしない。お前たちのような相手との試合が続けば、うちは投げる投手がいなくなってしまう。お前たちは俺たちより強いのはわかりきったことだ。でも、うちの子どもたちだって投げて打って、野球をする権利はあるんだ」

日本の少年野球はトーナメントが主流だ。何が何でも勝たないと次がない。だから監督は初回からでもどんどん点を取っていく。点差が開いても手を緩めることはない。

MLBでは「マナー違反」の行為
大量得点したチームが盗塁やバントをすることは、MLBなど世界の野球では「マナー違反」「好ましくない」とされるが、日本では「大差でリードしていても攻撃の手を緩めないのは立派だ」と評する人さえいる。

「小さなころから、勝つことへの執着を覚えさせることは大事だ」という大人もいる。しかしルール違反ではないにせよ、「正々堂々」とはほど遠い、相手の弱みを突くような手を使って勝つことを覚えさせることに、どんな意義があるのだろうか。」

やっぱり、日本の野球指導者は時代遅れなのだ。
ルールに従う限りはフェアだというのは事実。
相手が弱いからといって、手を抜くのは失礼。
それはそのとおりだが、記事の中にもあるように「相手にまた試合をしたいと思ってもらえるようなチームにならなければいけない」のだと思う。
相手やゲームに対するリスペクトがあって、初めてアマチュアのスポーツは成り立つのだと思う。

少年野球の指導者の間でも、「盗塁禁止」には賛否があるとのこと。
早く何とかしないと、「野球なんて面白くない」と思う子供を増やすだけだと思う。

何をやっても勝てばいいのだ、という考えはプロの考え。

子供の野球はプロ野球ではないのだ。




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